2007年07月22日
ちょいと補足
先日まで連載していた『浜辺のベンチ』ですが、意外にもかなり好評でした。
けっこう毎日楽しみにしてくれていた人もいるようで、書いたかいがあったのかもしれません。
ただし、読者の何人かが口をそろえて言っていたことがあります。
「引き込まれるように読んでたけど、ふと我に返ってみたら、これって書いてるの珍玄さんやろ?うーん・・・。」
それってどういう意味やねん!
そして、質問があったのですが、「なぜ、彼女は耳かきを持っていたのか?」ということを説明しておきましょう。
旅人、特に長旅を続ける人にとっては耳かきは必需品です。
私は耳かきは持ち歩いていませんが、爪切りは必ず持ち歩いています。
旅人にとっては耳かきや爪切りというものは歯ブラシと同じぐらい必要なものであると言えるでしょう。
だから彼女が耳かきを持っていることはおかしいことではありません。
さらに耳かきを持ち歩く人について病気があります。
それは「耳かき依存症」というものです。
一日一回必ず耳かきにて耳掃除をし、外耳炎(鼓膜までの耳の穴の中を傷つけたりして痛む、またはかさぶたができる症状。)になったことがある人は、ほとんど「耳かき依存症」にかかっているものと思われます。
このような人たちにとって耳かきを取り上げられるということは、刺身を醤油抜きで食べることのようなぐらい物足りなくなってしまうでしょう。
彼女がどれくらい依存症になっていたかはわかりませんが。
ついでに私は耳かきをしないように耳かきを持ち歩かないようにしているのですが、爪楊枝を逆にしてついつい耳掃除をしてしまうのです。
なかなか依存症は治るものではありませぬな。
2007年07月21日
小泉清人さんのライブ裏レポ
「さて、長ズボンでも履いてこようかな。」
と小泉さんは着替えにいった。
開演まではあと少し。
そんなときにマリンブルーの電話が鳴る。
「少し遅れるけど、私たちが到着するまで始めないで!」
何でもありさんからだった。
もちろん何でもありさんの言うことを素直に聞く小泉さん。
開演時間はとっくに過ぎた。
小泉さんのライブが始まった。
一曲目はアルバムと同様、ジョビンの「ダブルレインボー」。
優しいギターの響きに会場のみなさんはうっとりしている。
(中略)
(えっ?勝手に略すな!って?いやあ、ライブレポを書き出すとマニアックになってしまいそうだからね。)
「イパネマの娘」を小泉さんが演奏しているときに、子供が乱入。
この子はハーフだったがノリノリ。
しかし、ボンゴを叩き出したところでお母さんに連れて行かれた。
その後の小泉さんのMC
「ジョビンはイパネマで通り過ぎるキレイなお姉さんを見てこの曲を書いたといいますが、僕の場合は小さなお子さんが通り過ぎるんですね。」
うーん、いい感じだ。
二部構成のライブはアンコールもかかり盛況だった。
ライブが終わって会場のみなさんに挨拶をしながら飲んでいる小泉さん。
みんな喜んでる。
あっちゃんがひとこと、
「涙そうそうはしなかったんですか?」
小泉さん、
「あー、忘れてた、いやー、ここで涙そうそうやらないといけないのに、あー、しまったー!」
ということで、特別サービスの「涙そうそう」をプレイしていただけました。
その後外へ。
ここでもたっぷりと弾いていただいてる小泉さんに女性からのリクエスト殺到。
とうとう、海上タクシーが古仁屋から迎えにきた。
ギターを弾きながらお見送りに歩いてゆく小泉さん。
ずっとギターを弾いてくれている小泉さん。
サービスたっぷりである。
こうして古仁屋からのお客さんたちは帰っていった。
その後は、カメラマンの田川さん、あっちゃんと四人で飲む。
田川さんとあっちゃんが帰ったあとも私は小泉さんとずっと飲んでいた。
いやあ、楽しいライブでした。
音楽を聴く上で、やはり重要なのは「楽しさ」であると改めて実感したライブだった。
小泉清人さんのホームページとCD購入はコチラ
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能④
今度は徳浜の浜辺にみんなで下りてみる。

あっちゃん珊瑚を拾ってます。
この時に拾った珊瑚はまだかばんの中に入ってます。

みんな星砂を探しています。

記念写真なんか撮ってみたり。

(写真提供:小泉さん)
その記念写真を撮ってくれている何でもありさんを撮ってみたり。

そして小泉さんと私はスリ浜に帰ってきました。
帰ったらまず生ビールで乾杯。

小泉さん、この日一番の笑顔ですねえ。
小泉さんがギターを弾いてくれました。
詳細はコチラ。

日が沈んだぐらいにあっちゃんが浜辺に出ました。

月が出ているのがポイントです。

この後は、小泉清人ライブへ。
みなさん楽しかったですね。
本当にありがとうございました。
あっちゃん珊瑚を拾ってます。
この時に拾った珊瑚はまだかばんの中に入ってます。
みんな星砂を探しています。
記念写真なんか撮ってみたり。

(写真提供:小泉さん)
その記念写真を撮ってくれている何でもありさんを撮ってみたり。
そして小泉さんと私はスリ浜に帰ってきました。
帰ったらまず生ビールで乾杯。
小泉さん、この日一番の笑顔ですねえ。
小泉さんがギターを弾いてくれました。
詳細はコチラ。
日が沈んだぐらいにあっちゃんが浜辺に出ました。
月が出ているのがポイントです。
この後は、小泉清人ライブへ。
みなさん楽しかったですね。
本当にありがとうございました。
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能③
須子茂小学校に到着。
校庭のデイゴの巨木を撮るために、校長先生が脚立を用意してくれました。

そして体育倉庫に登って撮影。

ここの奉安殿には菊の御紋が入ってます。


子供たちは授業でウナギとりをしているというので、そっちに行ってみた。

みんな楽しそうだが、こっちも混ざって楽しんでいた。

さっきのおばあちゃんがいたので、あっちゃんは話をしている。
「家におったら居眠りして。」とおばあちゃんは言う。

今度は私が唯一「行きたい」と言った阿多地のアシャゲを見に行く。

手前にアシャゲ、奥にトネヤがあり、もちろんこれらは奄美におけるノロ信仰の祭祀に関する施設である。

ノロ信仰は現在はほとんど途絶えているらしい。
奄美のノロやユタについては後日、機会があれば書いてみたいと思う。
(と言ってここでは逃げます。)
私が郵便局に行きたいとも言ったため、瀬武の集落に立ち寄る。
ガジュマルの巨木がここにもある。

しかし、そのガジュマルの巨木には電灯が打ち付けられていた。ありえない。

今度は諸鈍の山のほうの集落。

そして徳浜の製塩工場へ。

塩もできかけています。

校庭のデイゴの巨木を撮るために、校長先生が脚立を用意してくれました。
そして体育倉庫に登って撮影。
ここの奉安殿には菊の御紋が入ってます。
子供たちは授業でウナギとりをしているというので、そっちに行ってみた。
みんな楽しそうだが、こっちも混ざって楽しんでいた。
さっきのおばあちゃんがいたので、あっちゃんは話をしている。
「家におったら居眠りして。」とおばあちゃんは言う。
今度は私が唯一「行きたい」と言った阿多地のアシャゲを見に行く。
手前にアシャゲ、奥にトネヤがあり、もちろんこれらは奄美におけるノロ信仰の祭祀に関する施設である。
ノロ信仰は現在はほとんど途絶えているらしい。
奄美のノロやユタについては後日、機会があれば書いてみたいと思う。
(と言ってここでは逃げます。)
私が郵便局に行きたいとも言ったため、瀬武の集落に立ち寄る。
ガジュマルの巨木がここにもある。
しかし、そのガジュマルの巨木には電灯が打ち付けられていた。ありえない。
今度は諸鈍の山のほうの集落。
そして徳浜の製塩工場へ。
塩もできかけています。
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能②
さて、一行は於斎へ。

ガジュマルの巨木が鎮座している。

このガジュマルにはロープが吊るされているので、当然ターザンごっこを。

ハンモックも吊るされているので、小泉さんもあっちゃんも寝転がる。

小泉さんもぶらさがってます。

ここの海ももちろん美しい。
トベラ越しに撮ってみた。

次は喜入の滝へ。
すごく立派な滝であり、この時は水量が多かったとのこと。

須子茂に到着。(嘉入だったかな?)
あっちゃんは地元のおばあさんをモデルに写真を撮ってます。

みんなで瀬相にて購入したおにぎりやパンを浜辺で食べる。

集落にはいまだ未舗装の道があって嬉しくなる。
道の辻にはシャコガイが伏せられ中にはハブの骨が入っているという魔よけがある。

これは海からやってくる神様の通り道。
何でもありさんのガイドは楽しいだけでなく、かなり勉強になる。

神社もあります。

実はこの時に小泉さんは初めてカメラのマクロ撮影を知ったのであった。



街並みものどかで美しい。


珊瑚の石垣も残ってます。

ガジュマルの巨木が鎮座している。
このガジュマルにはロープが吊るされているので、当然ターザンごっこを。
ハンモックも吊るされているので、小泉さんもあっちゃんも寝転がる。
小泉さんもぶらさがってます。
ここの海ももちろん美しい。
トベラ越しに撮ってみた。
次は喜入の滝へ。
すごく立派な滝であり、この時は水量が多かったとのこと。
須子茂に到着。(嘉入だったかな?)
あっちゃんは地元のおばあさんをモデルに写真を撮ってます。
みんなで瀬相にて購入したおにぎりやパンを浜辺で食べる。
集落にはいまだ未舗装の道があって嬉しくなる。
道の辻にはシャコガイが伏せられ中にはハブの骨が入っているという魔よけがある。
これは海からやってくる神様の通り道。
何でもありさんのガイドは楽しいだけでなく、かなり勉強になる。
神社もあります。
実はこの時に小泉さんは初めてカメラのマクロ撮影を知ったのであった。
街並みものどかで美しい。
珊瑚の石垣も残ってます。
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能①
もう、これを書くのに力が尽きてます。
手抜きの写真貼り付けだけの記事になるでしょう。
6月27日、前日に「ちゃんと起きてきてくださいね。」とあっちゃんに言われ、私はテントを片付け、荷物をまとめて来々夏ハウスの前にきた。
前日に珍しく酒を抜いたせいか、比較的爽やかな朝である。
ここでガイドの何でもありさんと初対面。
そして、カメラマンの田川さんともお会いする。

何でもありさんが田川さんにいろいろと情報を提供。
それを聞いているだけでも楽しくなる。
そして、いざ出発。

私は後部座席に座らせてもらったが、このあたりから私は「あっちゃんの背後霊」と呼ばれていた。
(どう考えてみても、私は背後霊ではなく寄生虫だと思うが。)
車がスリ浜に近づいてきたころ、何でもありさんが「今夜ここでボサノバギターのライブがあるのよ。そのギタリストさんもいっしょに連れていこうか?」と言い出した。

スリ浜の前の店で、何でもありさんは「小泉さんは?」と聞く。
誰かが「今、泳いでるんじゃないかな。」というと、海に向かって「こーいずみさーん、遊ぼー。」と叫ぶ。
海から引きずり出されたその細身の男性は、水中メガネとシュノーケルをつけたまま何でもありさんと話をしている。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ。」といってシャワーを浴びにいった。
本当に何でもありだ。
待っている間に私はあっちゃんを撮る。
なんかいい感じだ。

こうして小泉さんも加わり再出発。
この日は本当に空も海もびっくりするほど綺麗だった。

みんな写真を撮る。

何でもありさんも写真を撮る。

呑之浦で車を降りる。

呑之浦はかなり奥に深い入り江だ。
マングローブの小さな木を見つける。

種子のような苗のようなマングローブの子供が落ちていた。

みんなで植樹大会。


将来ここはマングローブ林になるだろうか。

呑之浦は赤土だが、それでも海の色は美しい。

あっ、この実の名前は忘れてしまった。

手抜きの写真貼り付けだけの記事になるでしょう。
6月27日、前日に「ちゃんと起きてきてくださいね。」とあっちゃんに言われ、私はテントを片付け、荷物をまとめて来々夏ハウスの前にきた。
前日に珍しく酒を抜いたせいか、比較的爽やかな朝である。
ここでガイドの何でもありさんと初対面。
そして、カメラマンの田川さんともお会いする。
何でもありさんが田川さんにいろいろと情報を提供。
それを聞いているだけでも楽しくなる。
そして、いざ出発。
私は後部座席に座らせてもらったが、このあたりから私は「あっちゃんの背後霊」と呼ばれていた。
(どう考えてみても、私は背後霊ではなく寄生虫だと思うが。)
車がスリ浜に近づいてきたころ、何でもありさんが「今夜ここでボサノバギターのライブがあるのよ。そのギタリストさんもいっしょに連れていこうか?」と言い出した。
スリ浜の前の店で、何でもありさんは「小泉さんは?」と聞く。
誰かが「今、泳いでるんじゃないかな。」というと、海に向かって「こーいずみさーん、遊ぼー。」と叫ぶ。
海から引きずり出されたその細身の男性は、水中メガネとシュノーケルをつけたまま何でもありさんと話をしている。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ。」といってシャワーを浴びにいった。
本当に何でもありだ。
待っている間に私はあっちゃんを撮る。
なんかいい感じだ。
こうして小泉さんも加わり再出発。
この日は本当に空も海もびっくりするほど綺麗だった。
みんな写真を撮る。
何でもありさんも写真を撮る。
呑之浦で車を降りる。
呑之浦はかなり奥に深い入り江だ。
マングローブの小さな木を見つける。
種子のような苗のようなマングローブの子供が落ちていた。
みんなで植樹大会。
将来ここはマングローブ林になるだろうか。
呑之浦は赤土だが、それでも海の色は美しい。
あっ、この実の名前は忘れてしまった。
2007年07月18日
『浜辺のベンチ ~My Romance』編集後記
『浜辺のベンチ ~My Romance』はやっと終了しました。
この私小説のモデルにしてしまったあっちゃん、勝手に書いてすいませんでした。
かなり自分に都合よく書かせてもらいました。
みなさんは、あー、疲れた、という感じでしょうか。
「さんざん引っ張っておいて何もナシかよー。」と言われそうですが、まあご容赦ください。
(何かあったらこんなこと書けへんやろっ!)
ついでにこのような文章を書くと、「何が言いたいのかわからない。」とか言われるんでしょうが、だいたい「何か言いたくて」私小説なんか書くことはありません。
ただの文章の羅列でしょう。先に言いますが、何も言いたいことなどありません。
ついでにブログなんかもそうですよね。
何かテーマを決めていない限りは、自分の日記を世間にさらしているだけのことですから。
それを読むか読まないかはそれぞれが決めることでしょう。
さて、なぜこんな私小説を書いたのかと言うと、この次の日にあっちゃん、小泉さん、何でもありさん、の四人で観光をしたのですが、その出会った流れを書きたかったのです。
言い換えれば、この私小説は「前フリ」です。
ただ、書いてるうちにどんどん描写が細かくなり、力も入ってきてしまいこんなにも長くなってしまいました。
そして、肝心の四人での観光のことはもう力尽きて書けません。
何のためにここまで書いたのだろう、と自分でも思いますが中途半端は私の専売特許のようなものなので仕方ないでしょう。
まあ、これを書くにあたり二曲ほど影響を受けた曲があります。
『My Romance』と『So Many Stars』という曲です。
『My Romance』は小泉清人さんのアルバムに入っていますので、みなさんも良かったら聴いてみてください。(実際にこのアルバムのライナーノーツからパクってる文章もあります。小泉さんすいません。)
どちらの曲も「幸せなタメ息系」の曲とでも言っておきましょうか。なんかわけわからんという感じですが。
たまにはこんなの書くのもいいでしょう。
2007年07月17日
『浜辺のベンチ』⑦
とうとう完結です。
いやあ、長かったですねえ。
書くほうも大変でしたが、読むほうも大変でしょう。
と言うよりこれ読んでた人って何人ぐらいいるんだろう。
まあ、もう少しだけお付き合いください。
→→→→→
彼女の部屋の前まで来た。
「じゃあ、また明日。おやすみなさい。」
お互いに挨拶をして、僕は帰っていった。
すぐに振り返ると、彼女が笑顔で小さく手を振ってくれていた。
僕はあたりを少しだけ散歩してから帰った。

浜辺に出ると、もう月は向こうの山へと沈んで、山の影だけを白く明るく映し出している。
見上げれば満天の星空である。
そしてまた流れ星が。
もう一度彼女を呼びに行こうかと思ったぐらい明るく美しい星空だ。
僕は服を脱いで海の中に入った。
夜の海の水が心地よく体に染み渡るようだ。
少し背が届くぐらいの沖まで泳いでみる
しばらくしてから振り返り、星空を見上げる。
またも流れ星が舞う。
こうしてひとりで海の中にいると、星空も海も僕も一体となったような気になってきた。
僕は海に抱かれながらずっと星を見上げていたのだった。
(完)
いやあ、長かったですねえ。
書くほうも大変でしたが、読むほうも大変でしょう。
と言うよりこれ読んでた人って何人ぐらいいるんだろう。
まあ、もう少しだけお付き合いください。
→→→→→
彼女の部屋の前まで来た。
「じゃあ、また明日。おやすみなさい。」
お互いに挨拶をして、僕は帰っていった。
すぐに振り返ると、彼女が笑顔で小さく手を振ってくれていた。
僕はあたりを少しだけ散歩してから帰った。
浜辺に出ると、もう月は向こうの山へと沈んで、山の影だけを白く明るく映し出している。
見上げれば満天の星空である。
そしてまた流れ星が。
もう一度彼女を呼びに行こうかと思ったぐらい明るく美しい星空だ。
僕は服を脱いで海の中に入った。
夜の海の水が心地よく体に染み渡るようだ。
少し背が届くぐらいの沖まで泳いでみる
しばらくしてから振り返り、星空を見上げる。
またも流れ星が舞う。
こうしてひとりで海の中にいると、星空も海も僕も一体となったような気になってきた。
僕は海に抱かれながらずっと星を見上げていたのだった。
(完)
2007年07月16日
『浜辺のベンチ』⑥
けっこう引っ張ってますねえ。
いい加減飽きませんか?
でも、今日もいってみます。
→→→→→

日は沈み、また夜が来る。
相変わらず風は心地よく、あたりは静かで、ペンションの明かりがほのかに揺れていた。
僕は自分で夕食を作って食べたあと、砂浜のベンチにひとりで座っていた。
ひとりでただ座っていただけだった。
景色は完全に夜になった。
彼女は来ない。
もう寝たのだろうか。
いや、寝るには早すぎる時間だ。
まあ、仕方がない、別に約束をしたわけでもないし呼んだわけでもない。
ただ、欲を言えば彼女と過ごすことができればいい、とは思っていた。
ついでに僕はこの日はなぜか飲まない日と決めていた。
僕はいつもひとり。
だからひとりでいつもボーっとしている。
僕の旅はほとんどボーっとしてばかりだけどそれも僕が選んだことだ。
あいかわらず僕は夜の海を眺めながらボーっとしていた。
夜9時をまわっていただろうか。
後ろから来た彼女に僕はまったく気がつかなかった。
「明日のガイドさんとの行動どうしますか?」
そういえば、昨日の晩にそんなことを言っていたようだ。
彼女は島でひとりの女性ガイドさんの案内で、この島をまわるらしく、僕も誘ってくれていたのだった。
「じゃあ、ご一緒させていただきます。」
これで明日も彼女といっしょに行動することになった。
そして、彼女は「今日は早く帰って寝ますね。」とも言っていた。
彼女も僕も同じベンチに寝転がっていた。
もちろんベンチの幅は狭いので、お互いの頭をくっつけるように、足を外側にして寝転がって月や星を眺めていた。
月明かりに彼女の手が何かを形作っていた。
「何をしているんですか?」
「切り取って写真にしたらどうなるんだろう、と思って。」

空には、月と星が素晴らしい共演をしている。
海風はまだ心地よく、波も静かだった。
僕はこうしているだけで楽しかった。
ずっとひとりで旅をしていて人恋しくなったからではない。
彼女が本当に素敵な女性だからだ。
「あっ、流れ星。」
僕は叫んだ。
「えっ、どこ?」
そう言った彼女はもちろんその流れ星を見ていない。
「あっ、また流れ星。」
今度も彼女は見ることができなかった。
流れ星は見ようと思って見れるものではない。
ふと、空を見ていると流れ星が舞うときもある。
逆に凝視しているときなんかは見えないことが多い。
僕は彼女の前に星が流れてほしい、と願っていたがそれは叶わなかった。
二人が寝転がるベンチを相変わらず月が照らし出している。
時間はゆっくりと過ぎていった。
彼女がふと時計を見た。
12時半をまわっていた。
「さあ、行きましょうか。」
二人は砂浜に足を少しだけとられながら、彼女の部屋へと歩いていった。
(つづく)
いい加減飽きませんか?
でも、今日もいってみます。
→→→→→
日は沈み、また夜が来る。
相変わらず風は心地よく、あたりは静かで、ペンションの明かりがほのかに揺れていた。
僕は自分で夕食を作って食べたあと、砂浜のベンチにひとりで座っていた。
ひとりでただ座っていただけだった。
景色は完全に夜になった。
彼女は来ない。
もう寝たのだろうか。
いや、寝るには早すぎる時間だ。
まあ、仕方がない、別に約束をしたわけでもないし呼んだわけでもない。
ただ、欲を言えば彼女と過ごすことができればいい、とは思っていた。
ついでに僕はこの日はなぜか飲まない日と決めていた。
僕はいつもひとり。
だからひとりでいつもボーっとしている。
僕の旅はほとんどボーっとしてばかりだけどそれも僕が選んだことだ。
あいかわらず僕は夜の海を眺めながらボーっとしていた。
夜9時をまわっていただろうか。
後ろから来た彼女に僕はまったく気がつかなかった。
「明日のガイドさんとの行動どうしますか?」
そういえば、昨日の晩にそんなことを言っていたようだ。
彼女は島でひとりの女性ガイドさんの案内で、この島をまわるらしく、僕も誘ってくれていたのだった。
「じゃあ、ご一緒させていただきます。」
これで明日も彼女といっしょに行動することになった。
そして、彼女は「今日は早く帰って寝ますね。」とも言っていた。
彼女も僕も同じベンチに寝転がっていた。
もちろんベンチの幅は狭いので、お互いの頭をくっつけるように、足を外側にして寝転がって月や星を眺めていた。
月明かりに彼女の手が何かを形作っていた。
「何をしているんですか?」
「切り取って写真にしたらどうなるんだろう、と思って。」
空には、月と星が素晴らしい共演をしている。
海風はまだ心地よく、波も静かだった。
僕はこうしているだけで楽しかった。
ずっとひとりで旅をしていて人恋しくなったからではない。
彼女が本当に素敵な女性だからだ。
「あっ、流れ星。」
僕は叫んだ。
「えっ、どこ?」
そう言った彼女はもちろんその流れ星を見ていない。
「あっ、また流れ星。」
今度も彼女は見ることができなかった。
流れ星は見ようと思って見れるものではない。
ふと、空を見ていると流れ星が舞うときもある。
逆に凝視しているときなんかは見えないことが多い。
僕は彼女の前に星が流れてほしい、と願っていたがそれは叶わなかった。
二人が寝転がるベンチを相変わらず月が照らし出している。
時間はゆっくりと過ぎていった。
彼女がふと時計を見た。
12時半をまわっていた。
「さあ、行きましょうか。」
二人は砂浜に足を少しだけとられながら、彼女の部屋へと歩いていった。
(つづく)
2007年07月15日
『浜辺のベンチ』⑤
けっこう長くなってきてるので、題名をつけてみました。
『浜辺のベンチ』
かなりベタです。
でも、もっともっとベタベタな題名(たとえば『湿楽園』とか、『カケロマンス』とか、『愛の流ケチ』とか。)にしたかったのですが、さすがに登場人物に失礼だと思いやめておきました。
いちおうサブタイトルは『My Romance』にしておこうと思います、ねっ?小泉さん!いいですよね?

→→→→→
波は今日も静かで、本当に穏やかだ。

「あっ、耳かき持ってきましたよ。」
彼女は笑顔で僕に言った。
「お願いできますか?」
「いいですよ、じゃあ、頭をこっちにして寝てください。」
僕はぎこちなく彼女の足を枕にベンチに寝転がった。
海が見える。
波の音が心地よい。
そして彼女の上手な耳かきのおかげですっかり夢見心地になっていた。
今までいろんな人に耳掃除をしてもらったが、彼女の耳かきはそれらとはまったく比べ物にならないぐらい上手で気持ちよかった。
もうほとんど眠りかけで、いや、寝ていたかもしれない。
何分ぐらい経っただろう。
彼女の「こっちは終わりましたよ。」という一言で我に返った。
「今度はこっちですね。」と彼女は言う。
僕はまだこの心地よさが半分残っていることが嬉しかった。
こんな気持ちよさは他にはない。

僕は永遠にこの時間が続けばよいと思った。
「はい、終わりましたよ。」
夢見心地の僕の頭に彼女の優しい声が響く。
「最高に気持ち良かったですよ、こんなに気持ちいい耳掃除なんて生まれてはじめてです。」
「そう言っていただけると私も嬉しいです。」
「お礼に、僕ができることならなんでもしますよ。」
「うーん、じゃあ軽いマッサージでもお願いしようかな。」

僕は彼女のまず指先からマッサージをはじめた。
腕が終わると彼女にうつ伏せになってもらい、全身を軽くマッサージした。
気がつけばすっかり西日になっていて、浜辺は黄色く染められている。
そして彼女は僕の膝枕で眠っていた。
夕方の淡い光が二人を包んでいるようであった。
「あっ、今、寝てましたね。」彼女が目を覚ました。
「別に寝ててもいいですよ。」僕は彼女の頭を撫でた。
「そう言えば、まだ名前も聞いてませんでしたね。」
僕はなんとなく呟いた。
「そういえばそうですよね、私は東川淳子といいます。」
「じゃあ、「あっちゃん」ですね。」
「高校の時の友達にはそう呼ばれてましたよ。でも、ずっといっしょにいるのに名前も知らなかったんですね。」
二人がこの浜辺にいっしょにいることに、お互いの名前など必要はない。
そこに必要なものは、彼女と僕だけ。
あとは何もいらない。
僕はこの素晴らしい時間を共有できるだけで幸せだった。

ペンションのご主人がまた「ご飯できましたよ。」と彼女を呼ぶ。
彼女はペンションに向かって歩き出した。
僕はまた彼女の後姿を見送っていた。
彼女と過ごす二回目の夜が来ようとしていた。
(つづく)
『浜辺のベンチ』
かなりベタです。
でも、もっともっとベタベタな題名(たとえば『湿楽園』とか、『カケロマンス』とか、『愛の流ケチ』とか。)にしたかったのですが、さすがに登場人物に失礼だと思いやめておきました。
いちおうサブタイトルは『My Romance』にしておこうと思います、ねっ?小泉さん!いいですよね?
→→→→→
波は今日も静かで、本当に穏やかだ。
「あっ、耳かき持ってきましたよ。」
彼女は笑顔で僕に言った。
「お願いできますか?」
「いいですよ、じゃあ、頭をこっちにして寝てください。」
僕はぎこちなく彼女の足を枕にベンチに寝転がった。
海が見える。
波の音が心地よい。
そして彼女の上手な耳かきのおかげですっかり夢見心地になっていた。
今までいろんな人に耳掃除をしてもらったが、彼女の耳かきはそれらとはまったく比べ物にならないぐらい上手で気持ちよかった。
もうほとんど眠りかけで、いや、寝ていたかもしれない。
何分ぐらい経っただろう。
彼女の「こっちは終わりましたよ。」という一言で我に返った。
「今度はこっちですね。」と彼女は言う。
僕はまだこの心地よさが半分残っていることが嬉しかった。
こんな気持ちよさは他にはない。
僕は永遠にこの時間が続けばよいと思った。
「はい、終わりましたよ。」
夢見心地の僕の頭に彼女の優しい声が響く。
「最高に気持ち良かったですよ、こんなに気持ちいい耳掃除なんて生まれてはじめてです。」
「そう言っていただけると私も嬉しいです。」
「お礼に、僕ができることならなんでもしますよ。」
「うーん、じゃあ軽いマッサージでもお願いしようかな。」
僕は彼女のまず指先からマッサージをはじめた。
腕が終わると彼女にうつ伏せになってもらい、全身を軽くマッサージした。
気がつけばすっかり西日になっていて、浜辺は黄色く染められている。
そして彼女は僕の膝枕で眠っていた。
夕方の淡い光が二人を包んでいるようであった。
「あっ、今、寝てましたね。」彼女が目を覚ました。
「別に寝ててもいいですよ。」僕は彼女の頭を撫でた。
「そう言えば、まだ名前も聞いてませんでしたね。」
僕はなんとなく呟いた。
「そういえばそうですよね、私は東川淳子といいます。」
「じゃあ、「あっちゃん」ですね。」
「高校の時の友達にはそう呼ばれてましたよ。でも、ずっといっしょにいるのに名前も知らなかったんですね。」
二人がこの浜辺にいっしょにいることに、お互いの名前など必要はない。
そこに必要なものは、彼女と僕だけ。
あとは何もいらない。
僕はこの素晴らしい時間を共有できるだけで幸せだった。
ペンションのご主人がまた「ご飯できましたよ。」と彼女を呼ぶ。
彼女はペンションに向かって歩き出した。
僕はまた彼女の後姿を見送っていた。
彼女と過ごす二回目の夜が来ようとしていた。
(つづく)
2007年07月14日
(『浜辺のベンチ』④)
けっこうこの私小説、長くなってますね。
書き出したことをほんの少し後悔してるような。
でも、今日もいきますよ。
はい、みなさん、がんばって読みましょうね。
→→→→→

昨夜、彼女と交わした会話の中で、彼女が耳掃除が得意であると言っていたことを僕は忘れてはいなかった。
「あのう、耳掃除得意って言ってましたよね?」
「ええ、よかったらしましょうか?」
「いいんですか、ぜひお願いします。」
「じゃあ、あとで耳かき持ってきますね。」
僕はちょっとあつかましいとは思いながら午後の耳掃除が待ち遠しくなった。

太陽は頭の真上へと少しずつ動いてくる。
僕は昨日の酒のせいで食欲はなかったが、世間ではお昼の時間になろうとしていた。
僕は彼女に聞いてみた。
「お昼ご飯はどうするんですか?」
「まだ決めてないですよ。」
「よかったら一緒に作って食べますか?」
「え、いいんですか?」
「いや、でも、ろくなものはないですよ。それでもいいなら、ですが。」
「いいですよ、楽しそう。じゃあ私シャワー浴びてきますね。」
しかし、僕は本当にろくな食べ物を持っていない。
キャンプ自炊ではもちろん冷蔵庫もないし、この炎天下で持ち歩けるものは限られている。
少し彼女をお昼に誘ったことを後悔した。
彼女がシャワーを浴びている間に米をコッフェルに入れ水に浸した。
この米には玄米、そして「雑穀ごはんの素」を入れて炊こうとしていた。
他には、鍋ひとつでできる「だんご汁」、そして「天ぷらそば」、あとは「とろろ昆布」がある。

彼女がシャワーを浴びて浜辺に下りてくる。
しばらくして僕はご飯を火にかけた。
彼女は楽しそうに「だんご汁」か「天ぷらそば」かどっちを食べようか、と悩んでいる。
そして、「とろろ昆布」を見ると、「あっ、とろろこんぶ、懐かしい、ぜんぜん食べてないな、開けていいですか。」と言ってとろろ昆布を口に運ぶ。
こんなもので喜んでくれる彼女は素晴らしい人だと僕は思った。

雑穀ごはんが炊け、彼女が選んだだんご汁もできた。
彼女は「かぼちゃカンパン」、紀州でどこかのおばあちゃんにもらったという美味しい梅干を持ってきてくれた。
「いただきます。」
彼女は「おいしい。」と笑いながら食べている。
僕もその姿を見て楽しくなる。
残った米はおにぎりにして、彼女と食器類を洗ってほした。
午後、太陽はジリジリと暑い。
二人は木陰にベンチを移して座る。

本を読んだり、何もせずにたまに会話をする。
それだけで十分楽しかったし、時間はすぐに過ぎていきそうだった。
彼女が僕に聞いてきた。
「今日の予定とかはなかったんですか?」
「特に考えていませんでしたね、ただこの浜でボーっと一日を過ごそうと思っていたぐらいです。」
「私も今日はここで一日何もしないで過ごそうと思っていたんです、たまたまいっしょに過ごすことができたんですね。」
「そうですね、でも楽しいからラッキーでしたよ。」

本当に「たまたま」だったのだろうか。
僕がこの旅で知り合った、あるギタリストさんならこう言ったかもしれない。
「カケロマの神様が逢わせてくれたんだよ。」
(つづく)
書き出したことをほんの少し後悔してるような。
でも、今日もいきますよ。
はい、みなさん、がんばって読みましょうね。
→→→→→
昨夜、彼女と交わした会話の中で、彼女が耳掃除が得意であると言っていたことを僕は忘れてはいなかった。
「あのう、耳掃除得意って言ってましたよね?」
「ええ、よかったらしましょうか?」
「いいんですか、ぜひお願いします。」
「じゃあ、あとで耳かき持ってきますね。」
僕はちょっとあつかましいとは思いながら午後の耳掃除が待ち遠しくなった。
太陽は頭の真上へと少しずつ動いてくる。
僕は昨日の酒のせいで食欲はなかったが、世間ではお昼の時間になろうとしていた。
僕は彼女に聞いてみた。
「お昼ご飯はどうするんですか?」
「まだ決めてないですよ。」
「よかったら一緒に作って食べますか?」
「え、いいんですか?」
「いや、でも、ろくなものはないですよ。それでもいいなら、ですが。」
「いいですよ、楽しそう。じゃあ私シャワー浴びてきますね。」
しかし、僕は本当にろくな食べ物を持っていない。
キャンプ自炊ではもちろん冷蔵庫もないし、この炎天下で持ち歩けるものは限られている。
少し彼女をお昼に誘ったことを後悔した。
彼女がシャワーを浴びている間に米をコッフェルに入れ水に浸した。
この米には玄米、そして「雑穀ごはんの素」を入れて炊こうとしていた。
他には、鍋ひとつでできる「だんご汁」、そして「天ぷらそば」、あとは「とろろ昆布」がある。
彼女がシャワーを浴びて浜辺に下りてくる。
しばらくして僕はご飯を火にかけた。
彼女は楽しそうに「だんご汁」か「天ぷらそば」かどっちを食べようか、と悩んでいる。
そして、「とろろ昆布」を見ると、「あっ、とろろこんぶ、懐かしい、ぜんぜん食べてないな、開けていいですか。」と言ってとろろ昆布を口に運ぶ。
こんなもので喜んでくれる彼女は素晴らしい人だと僕は思った。
雑穀ごはんが炊け、彼女が選んだだんご汁もできた。
彼女は「かぼちゃカンパン」、紀州でどこかのおばあちゃんにもらったという美味しい梅干を持ってきてくれた。
「いただきます。」
彼女は「おいしい。」と笑いながら食べている。
僕もその姿を見て楽しくなる。
残った米はおにぎりにして、彼女と食器類を洗ってほした。
午後、太陽はジリジリと暑い。
二人は木陰にベンチを移して座る。
本を読んだり、何もせずにたまに会話をする。
それだけで十分楽しかったし、時間はすぐに過ぎていきそうだった。
彼女が僕に聞いてきた。
「今日の予定とかはなかったんですか?」
「特に考えていませんでしたね、ただこの浜でボーっと一日を過ごそうと思っていたぐらいです。」
「私も今日はここで一日何もしないで過ごそうと思っていたんです、たまたまいっしょに過ごすことができたんですね。」
「そうですね、でも楽しいからラッキーでしたよ。」
本当に「たまたま」だったのだろうか。
僕がこの旅で知り合った、あるギタリストさんならこう言ったかもしれない。
「カケロマの神様が逢わせてくれたんだよ。」
(つづく)
2007年07月13日
(『浜辺のベンチ』③)
懲りずにまだまだ私小説は続きます。
皆さん疲れてないですか?
→→→→→

朝、テントの中で光と暑さによって起こされる。
頭がなんとなく重い。
気分もいいとはいえない。
そして、昨日どうやって寝たのか覚えていない。

砂浜に置かれた誰も座っていないベンチの上に、パッションフルーツの殻が置いてあったのを見て、昨日の夜のことが、そして彼女の存在が夢でないことだけはわかった。

しかし、ところどころ記憶が途切れている。
彼女に失礼なことを言わなかっただろうか。
夢でないことがわかった僕は、今度はそっちのほうが気になった。
時計は午前九時を過ぎていたのだろうか。
時計を持っていなかったのでわからない。
彼女の姿が現われ、こっちに向かって歩きながら「おはようございます。」とあいさつをしてくれた。
私も思い瞼を開けてあいさつをした。
「お酒、残ってないですか?」
「残ってます。」
「しんどそうですね。」
「ええ、でも大したことありませんよ。」
「あっちで泳いでますから、よかったら後で来てください。」
「はい。」
どうやら致命的なことはしてはいなかったようだ。

一時間以上は経っただろうか。
僕は彼女が泳いでいるところまで歩いてゆく。
彼女は岩に腰掛けて、「ちょっと体が冷えてきたので。」と言っていた。
彼女の座っている向こうにさらに岩場があり、僕はそっちに歩き出した。
彼女もついてくる。
ほんの僅かな、浜というには大げさすぎる、小さな空間があり、その場所で僕は泳ぎ彼女はまた岩に腰掛けた。
彼女はフナ虫を見て、「気持ち悪い。」と叫びだす。
僕は「気になるんですか?」と聞くと、「ええ、これでも都会育ちなので。」と彼女は言う。
僕は海の中から小さなウニをとってきて彼女に見せた。

彼女はそのウニを怖々と手に載せ、最初は戸惑っていたがやがて遊びだした。
僕はその姿を写真に撮る。
「ずっと撮っていていいですか?」僕は聞く。
「いいですよ。」と彼女は答える。
「じゃあ、ここでは僕の専属モデルですね。」
彼女は今度はその空間の海とは逆の斜面のほうを向き、「この空間、すごくいい。」と呟く。
「これは写真で表現できないですね。」
そこには幾重にも松やソテツが折り重なり、何とも形容しがたい空間が広がっている。
そして、彼女はヤドカリを手にのせて遊びだし、僕は貝を拾いはじめた。
二人とも子供のようにはしゃいでいた。

(つづく)
皆さん疲れてないですか?
→→→→→
朝、テントの中で光と暑さによって起こされる。
頭がなんとなく重い。
気分もいいとはいえない。
そして、昨日どうやって寝たのか覚えていない。
砂浜に置かれた誰も座っていないベンチの上に、パッションフルーツの殻が置いてあったのを見て、昨日の夜のことが、そして彼女の存在が夢でないことだけはわかった。
しかし、ところどころ記憶が途切れている。
彼女に失礼なことを言わなかっただろうか。
夢でないことがわかった僕は、今度はそっちのほうが気になった。
時計は午前九時を過ぎていたのだろうか。
時計を持っていなかったのでわからない。
彼女の姿が現われ、こっちに向かって歩きながら「おはようございます。」とあいさつをしてくれた。
私も思い瞼を開けてあいさつをした。
「お酒、残ってないですか?」
「残ってます。」
「しんどそうですね。」
「ええ、でも大したことありませんよ。」
「あっちで泳いでますから、よかったら後で来てください。」
「はい。」
どうやら致命的なことはしてはいなかったようだ。
一時間以上は経っただろうか。
僕は彼女が泳いでいるところまで歩いてゆく。
彼女は岩に腰掛けて、「ちょっと体が冷えてきたので。」と言っていた。
彼女の座っている向こうにさらに岩場があり、僕はそっちに歩き出した。
彼女もついてくる。
ほんの僅かな、浜というには大げさすぎる、小さな空間があり、その場所で僕は泳ぎ彼女はまた岩に腰掛けた。
彼女はフナ虫を見て、「気持ち悪い。」と叫びだす。
僕は「気になるんですか?」と聞くと、「ええ、これでも都会育ちなので。」と彼女は言う。
僕は海の中から小さなウニをとってきて彼女に見せた。
彼女はそのウニを怖々と手に載せ、最初は戸惑っていたがやがて遊びだした。
僕はその姿を写真に撮る。
「ずっと撮っていていいですか?」僕は聞く。
「いいですよ。」と彼女は答える。
「じゃあ、ここでは僕の専属モデルですね。」
彼女は今度はその空間の海とは逆の斜面のほうを向き、「この空間、すごくいい。」と呟く。
「これは写真で表現できないですね。」
そこには幾重にも松やソテツが折り重なり、何とも形容しがたい空間が広がっている。
そして、彼女はヤドカリを手にのせて遊びだし、僕は貝を拾いはじめた。
二人とも子供のようにはしゃいでいた。
(つづく)
2007年07月12日
(『浜辺のベンチ』②)
昨日からの続きです。
これは昨日に書いておいて、今日の更新となるように設定しておきました。
まあ、たまにはこんなことも書いてもいいでしょう。
少し芸風が違いますが。
では、いってみましょう。
→→→→→

夕日が沈んだ後の浜は、その余韻か、空とともに様々な表情を見せる。

僕は写真を撮っていたりしたが、しばらくしてから彼女が来た。
彼女は僕が移動したベンチに普通に腰掛けた。
「窓からベンチ移動したり、写真撮ったりしてるの見えてましたよ。」彼女は微笑みながらそう言ったので、僕は「見てたんですか。」と苦笑した。

もうその浜は夜の風景になっていた。
僕は赤ワインをラッパ飲みしながら彼女と話した。
僕は長いベンチの左端に、彼女は右端に腰掛けている。
かなり距離はあったのだが、明るい月が彼女の顔を照らしているから表情はよくわかった。

海風が心地よく、星もそれぞれ顔を出してきた。
飲まない彼女に、僕は持っていたパッションフルーツをあげた。
彼女は「美味しい。」と言って微笑んだ。
彼女と話をしているのが本当に楽しかった。
彼女は無邪気に星や月を眺める。
僕もいっしょに星や月を眺める。
そんなことをしているだけでも本当に楽しかった。
「なんか、一緒にいさせていただけるだけで本当に楽しいですね。」と僕は言った。
「そう言っていただけると嬉しいです。」と彼女も言った。
僕は持参していた酒の肴代わりのポテトチップスも開けないで、ただ時の流れゆくまま飲んでいた。
すでに赤ワインは空になり、ビールも飲み干し、焼酎をストレートで飲んでいる。
僕と彼女は波打ち際に歩きだした。
波は嘘みたいに静かである。
足を海につけると、彼女は言った。
「月が波の底まで映し出してる。月ってこんなに明るいなんて知らなかった。」
波は定期的に彼女の足を撫でていた。

(つづく)
これは昨日に書いておいて、今日の更新となるように設定しておきました。
まあ、たまにはこんなことも書いてもいいでしょう。
少し芸風が違いますが。
では、いってみましょう。
→→→→→
夕日が沈んだ後の浜は、その余韻か、空とともに様々な表情を見せる。
僕は写真を撮っていたりしたが、しばらくしてから彼女が来た。
彼女は僕が移動したベンチに普通に腰掛けた。
「窓からベンチ移動したり、写真撮ったりしてるの見えてましたよ。」彼女は微笑みながらそう言ったので、僕は「見てたんですか。」と苦笑した。
もうその浜は夜の風景になっていた。
僕は赤ワインをラッパ飲みしながら彼女と話した。
僕は長いベンチの左端に、彼女は右端に腰掛けている。
かなり距離はあったのだが、明るい月が彼女の顔を照らしているから表情はよくわかった。
海風が心地よく、星もそれぞれ顔を出してきた。
飲まない彼女に、僕は持っていたパッションフルーツをあげた。
彼女は「美味しい。」と言って微笑んだ。
彼女と話をしているのが本当に楽しかった。
彼女は無邪気に星や月を眺める。
僕もいっしょに星や月を眺める。
そんなことをしているだけでも本当に楽しかった。
「なんか、一緒にいさせていただけるだけで本当に楽しいですね。」と僕は言った。
「そう言っていただけると嬉しいです。」と彼女も言った。
僕は持参していた酒の肴代わりのポテトチップスも開けないで、ただ時の流れゆくまま飲んでいた。
すでに赤ワインは空になり、ビールも飲み干し、焼酎をストレートで飲んでいる。
僕と彼女は波打ち際に歩きだした。
波は嘘みたいに静かである。
足を海につけると、彼女は言った。
「月が波の底まで映し出してる。月ってこんなに明るいなんて知らなかった。」
波は定期的に彼女の足を撫でていた。
(つづく)
2007年07月11日
(『浜辺のベンチ』①)
さて、昨日は旅における旅人との出会いについて少し書いてみたが、今度は実際に出会った人について書いてみたいと思う。
(ここからはかなり自分に都合よく、ついでに尾ヒレもつけて書きます。あっちゃん、勝手に書いてごめんなさい。先に謝っておきます。他の方も続々と登場しますのでお待ちを。でも、ワタルとユカリ、オマエらは出てけえへんし。いや絶対に出さへんし。)
じゃあ、珍しくちょいとエッセイっぽくいってみるとしますか。
→→→→→

加計呂麻島、奄美大島の古仁屋から大島海峡を挟んでその島はある。
僕は昼前の「フェリーかけろま」でこの加計呂麻島の生間という港に渡った。
フェリーの待合所でキャンプができそうな浜について尋ねる。
すると、「度連がいい。」という答えが返ってきた。
そしてその人は「度連なら山を越えてそんなにもかからないよ。」と言っていた。

僕は折り畳みの自転車を組み立て、海岸に沿って自転車を漕ぎ出した。
坂は思っていたより急だった。
汗がすぐ流れ出てくる。
今度は下り。
風が少しだけ心地よいが、まだそれらしき浜は見つからない。
平地になり、僕はひたすら自転車を漕ぐ。
少しそれらしき浜とペンションがあったのだが、そこを行き過ぎてからまた戻ってきた。
ペンションの中に人が見えたので、「この辺でキャンプができる浜があるって聞いたんですが。」といって尋ねると、ここのご主人らしい人が丁寧に浜やシャワー室の場所を教えてくれた。

浜に下りてテントが張れそうな場所に行くと、そこの大きな木にボロボロのハンモックが吊るされていた。
テントを建ててからシャワーを浴び一息つく。
空は少しだけ曇っていた。
まだ夕方まで時間はかなりある。

僕は生間に戻り、そこから諸鈍の集落へと向かった。
諸鈍まではまた坂、自転車を押して歩いているとたまにダンプカーが通ってゆく。

坂を上りきってから少し下ると海が見えてきた。
諸鈍の集落に来た。

広い浜と人家の間には、樹齢300年を越える巨木も混じっている町指定の文化財に指定されているデイゴ並木が続いていて、時間が止まっているようなその並木の間にはたまに人が涼んでいる。

諸鈍の集落は山のほうにも広がり、この集落の歴史の深さも感じさせられるようであった。

帰りに諸鈍の集落のはずれに位置する大屯神社にお参りをした。
ここは国指定重要無形民俗文化財にも指定されている「諸鈍シバヤ」が奉納される神社でもある。

そして、また大きな坂を越え、度連の浜に帰ってきた。
今夜はなんとなく飲んでたっぷり寝ようと昼過ぎから考えていた。
とりあえず、喉も渇いたことだしペンションの前の自販機でジュースを買って、浜のテントの横にある長いベンチで腰掛けて飲みだした。
すると目の前の波打ち際にひとりの女性がいる。
波打ち際から裸足で少し海に入り、少し歩いてからまた海から出た。
すごく絵になる。
僕はその美しい姿をボーっと眺めていた。
その女性がこちらのほうを向いた。
僕はなんとなく少しだけ頭を下げ、「こんにちは」とあいさつをした。
彼女は「キャンプをされているんですか。」と話しかけてきた。
僕は「ええ仕方なく。」と答えた。
それからほんの少し言葉を交わし、僕は僕の腰掛けているベンチを見て「よかったらお掛けください。」と言うと、彼女はそこに腰掛けた。

彼女は、一ヶ月ほど前に仕事を辞め東京から内地のいろんなところをまわり、奄美に来たらしく、このまま石垣島に渡って秋にはオーストラリアに行くらしい。
彼女の旅や、僕の旅、二人はいろんなことを話し続けた。
彼女はまったく化粧をしていなかったが、美しい顔立ちをしていて、その顔を夕方の明るすぎる光がたまに照り付けてたりしていた。
「ご飯ですよ。」
ペンションのご主人がバルコニーから彼女に向かって叫んだ。
「じゃあ、また。」と言って彼女は立ち上がった。
僕は「よかったら夜も来てください。」と言っておいた。
彼女は笑顔で「どうせ暇だからたぶん来ます。」と戻っていった。
僕はなんとなくその後姿を見送っていた。

夕日は沈みかけていた。
僕は長い長いベンチを砂浜へ持ち出した。

アダンの林の近くでは蚊が多いからだ。
そのベンチはひとりで腰掛けるには広すぎた。
彼女は酒は飲めないと言っていた。
僕は今日は飲むつもりだ。
彼女がまた来てくれるかはわからない。
別にそれでもかまわない。
僕は月と星を肴に、波音を聴きながらひとりで飲むだけだ。
でも、純粋に彼女が来てくれたら嬉しいだろう、とは考えていた。

(つづく)
(ここからはかなり自分に都合よく、ついでに尾ヒレもつけて書きます。あっちゃん、勝手に書いてごめんなさい。先に謝っておきます。他の方も続々と登場しますのでお待ちを。でも、ワタルとユカリ、オマエらは出てけえへんし。いや絶対に出さへんし。)
じゃあ、珍しくちょいとエッセイっぽくいってみるとしますか。
→→→→→
加計呂麻島、奄美大島の古仁屋から大島海峡を挟んでその島はある。
僕は昼前の「フェリーかけろま」でこの加計呂麻島の生間という港に渡った。
フェリーの待合所でキャンプができそうな浜について尋ねる。
すると、「度連がいい。」という答えが返ってきた。
そしてその人は「度連なら山を越えてそんなにもかからないよ。」と言っていた。
僕は折り畳みの自転車を組み立て、海岸に沿って自転車を漕ぎ出した。
坂は思っていたより急だった。
汗がすぐ流れ出てくる。
今度は下り。
風が少しだけ心地よいが、まだそれらしき浜は見つからない。
平地になり、僕はひたすら自転車を漕ぐ。
少しそれらしき浜とペンションがあったのだが、そこを行き過ぎてからまた戻ってきた。
ペンションの中に人が見えたので、「この辺でキャンプができる浜があるって聞いたんですが。」といって尋ねると、ここのご主人らしい人が丁寧に浜やシャワー室の場所を教えてくれた。
浜に下りてテントが張れそうな場所に行くと、そこの大きな木にボロボロのハンモックが吊るされていた。
テントを建ててからシャワーを浴び一息つく。
空は少しだけ曇っていた。
まだ夕方まで時間はかなりある。
僕は生間に戻り、そこから諸鈍の集落へと向かった。
諸鈍まではまた坂、自転車を押して歩いているとたまにダンプカーが通ってゆく。
坂を上りきってから少し下ると海が見えてきた。
諸鈍の集落に来た。
広い浜と人家の間には、樹齢300年を越える巨木も混じっている町指定の文化財に指定されているデイゴ並木が続いていて、時間が止まっているようなその並木の間にはたまに人が涼んでいる。
諸鈍の集落は山のほうにも広がり、この集落の歴史の深さも感じさせられるようであった。
帰りに諸鈍の集落のはずれに位置する大屯神社にお参りをした。
ここは国指定重要無形民俗文化財にも指定されている「諸鈍シバヤ」が奉納される神社でもある。
そして、また大きな坂を越え、度連の浜に帰ってきた。
今夜はなんとなく飲んでたっぷり寝ようと昼過ぎから考えていた。
とりあえず、喉も渇いたことだしペンションの前の自販機でジュースを買って、浜のテントの横にある長いベンチで腰掛けて飲みだした。
すると目の前の波打ち際にひとりの女性がいる。
波打ち際から裸足で少し海に入り、少し歩いてからまた海から出た。
すごく絵になる。
僕はその美しい姿をボーっと眺めていた。
その女性がこちらのほうを向いた。
僕はなんとなく少しだけ頭を下げ、「こんにちは」とあいさつをした。
彼女は「キャンプをされているんですか。」と話しかけてきた。
僕は「ええ仕方なく。」と答えた。
それからほんの少し言葉を交わし、僕は僕の腰掛けているベンチを見て「よかったらお掛けください。」と言うと、彼女はそこに腰掛けた。
彼女は、一ヶ月ほど前に仕事を辞め東京から内地のいろんなところをまわり、奄美に来たらしく、このまま石垣島に渡って秋にはオーストラリアに行くらしい。
彼女の旅や、僕の旅、二人はいろんなことを話し続けた。
彼女はまったく化粧をしていなかったが、美しい顔立ちをしていて、その顔を夕方の明るすぎる光がたまに照り付けてたりしていた。
「ご飯ですよ。」
ペンションのご主人がバルコニーから彼女に向かって叫んだ。
「じゃあ、また。」と言って彼女は立ち上がった。
僕は「よかったら夜も来てください。」と言っておいた。
彼女は笑顔で「どうせ暇だからたぶん来ます。」と戻っていった。
僕はなんとなくその後姿を見送っていた。
夕日は沈みかけていた。
僕は長い長いベンチを砂浜へ持ち出した。
アダンの林の近くでは蚊が多いからだ。
そのベンチはひとりで腰掛けるには広すぎた。
彼女は酒は飲めないと言っていた。
僕は今日は飲むつもりだ。
彼女がまた来てくれるかはわからない。
別にそれでもかまわない。
僕は月と星を肴に、波音を聴きながらひとりで飲むだけだ。
でも、純粋に彼女が来てくれたら嬉しいだろう、とは考えていた。
(つづく)
2007年06月29日
ありがたや
これはかなりラッキーで、本当に有難い。
そして、私のこの日の宿である住用の道の駅で降ろしていただいた。
カケロマでお世話になりましたマリンブルーのみなさん、小泉さん、ガイドの寺本さん、あっちゃん、ココナツハウスのお父さん、本当にいろいろとありがとうございました。
2007年06月28日
珊瑚の浜
朝から小泉さんとあっちゃんとシュノーケリングを楽しむ。
穏やかで透き通った水の中には素晴らしい珊瑚礁の世界が広がっている。
そして、それらの濃密な海中空間は波打ち際からほんの数十メートルの浅瀬で簡単に見ることができるのである。
何度潜っても素晴らしい。
こんな所にはあまり来るものではない。
こんな素晴らしい浜に出会ってしまったら、他の浜が色褪せて見えてしまうからだ。
2007年06月28日
2007年06月28日
2007年06月28日
小泉清人ライブ
一曲目はジョビンの「ダブルレインボー」。
小泉さんが何年も前に加計呂麻島のこのマリンブルーのバルコニーで、「ダブルレインボー」をギターを弾いていた時に、一本だった虹が偶然にも二本になったという奇跡的な逸話があったらしく、小泉さんは昨年出したアルバムのタイトルにも「ダブルレインボー」と名付けている。
ライブは主にボサノバの名曲を小泉さん風にアレンジしたものが多く、二部構成で穏やかで心地よい調べ中にも芯の通っているギタープレイが印象的だった。
もちろん、島のお客さんたち、中でも女性たちは小泉さんのギタープレイに大喜びで、客席からもリクエストが飛び交うなど和やかな雰囲気のライブであった。
2007年06月28日
ライブの後のライブ
そして、小泉さんはギターを片手に「みなさん外に行きましょう!」と言ってバルコニーでギターを弾き始めた。
お客さんたちは飲み物を片手に明るい月の下、小泉さんのギターをたっぷりと楽しんでいた。
その後は、小泉さん、あっちゃん、カメラマンの田川さんと四人でまた飲み、結局最後は小泉さんと二人でバルコニーで飲んでいたのである。
たまたま出会った人たちの輪が(詳細は後日書く予定)ここまで濃い輪に広がった偶然を、私は何とも言えない嬉しさに感じていた。
そして、小泉さんはそれも含めていろいろなことを「カケロマの神様がくれたものだよ。」と言って笑っていたのであった。


