2007年07月26日
はまなす温泉わたつみの湯
施設は新しいだけでなく小綺麗で、岩盤浴なども併設。
肝心の湯は28度のナトリウムー塩化物温泉を加温循環濾過消毒。
塩味は残っていたが露天風呂などでは塩素臭が気になった。
2007年07月25日
2007年07月25日
浜辺の生活
16歳のときから22歳まで、毎年夏にお世話になっていた福井県は若狭高浜。
行かない年もあったが、ほとんど毎年浜茶屋や民宿のお手伝いをさせてもらいながら夏をそこで過ごしていた。
昨年、仕事を退職したとき、そこでお世話になっていた大将から電話があって、「人手が足りないから手伝ってくれないか。」と言われた。
何回か断ったが、昔かなりお世話になっていたときの恩返しができれば、と思い少しだけ手伝うことにした。
そして、その年、その浜に「さよなら」をした。
もう手伝うこともないだろう。
私はまた新しい人生を始めるのだ、と。
で、今年。
またこの浜に戻ってきてるやないか!
なんで33歳にもなって浜茶屋手伝ってんねん!
あー、こんなはずではなかったのに。
ということで浜辺の生活が始まります。
まあ、てきとうにやるとしましましょう。
あの、別に楽しんでるわけではないですからね、言っておきますけど。
では、浜辺での生活をまた綴ることにします。
福井県高浜町に来られたらぜひお立ち寄りを、水一杯ぐらいはサービスしますから。
2007年07月23日
新しいブログ 『トカラの風』
とうとう三つ目のブログができました。

『トカラの風』~屋久島でもない、奄美でもない、そこは僻地、吐噶喇列島
http://tokara.buzzlog.jp/
こちらは実際にトカラ列島を旅していた時に書いた日記を中心に掲載する予定です。
こちらもよろしくお願いします。
『トカラの風』~屋久島でもない、奄美でもない、そこは僻地、吐噶喇列島
http://tokara.buzzlog.jp/
こちらは実際にトカラ列島を旅していた時に書いた日記を中心に掲載する予定です。
こちらもよろしくお願いします。
2007年07月23日
名瀬の三泊と友人と
フェリーきかいの中ではユカリに二回も起こされた。
「もう着くで、早く起きてや!」
喜界島からのフェリーは奄美大島名瀬新港についた。
ここではユカリの友達のエリーの彼氏のリョウタくんが迎えに来てくれていた。
エリーの部屋に行き、リョウタくんと少しだけ話をしていた。
この時点でリョウタくんは私のことを少しだけ尊敬したらしい。
変わった人だ。
エリーは「こんな部屋でよかったらいくら泊まってってもいいよ。」と言ってくれたので、泊まらせてもらうことになった。
「わたしも旅でいろんな人にお世話になったからね。」とエリーはいう。
エリーの部屋はとある店の二階、かなり広くて部屋も多く家族で住めそうなところだ。
荷物を置くところができたので、ユカリと少しブラブラする。
用事もないのに役場に入る、クーラーが効いていて涼しいからだ。
午後からはエリーとユカリたちがウェイクボードをしていたので、エリーの車でその近所をブラブラ、そしてユカリのウクレレを借りて港で練習。
帰ってきてからユカリと屋台の焼き鳥を食べる。
ちょうどこの日が開店だったらしく、サービスで焼き魚をいただく。
エリーの部屋に帰ってきてからはリョウタくんの友達のシュンくんと、ミッチーと飲む。
とりあえずだいぶ飲んだので別の部屋で寝た。
実はリョウタくんとエリーはこのとき付き合ってからまだ一週間。
珍玄といえどいちおう男性。
リョウタくんは男性がエリーの部屋に泊まるのを少し心配していたが、ワタクシのあまりの色気の無さにすっかり安心したようだ。(それはそれでどうかと思うが。)
翌日、レンタカーを借りて奄美大島を一周。
しかし、時間切れで北のほうまでは周れなかった。
その夜ももちろん飲む。
次の日、午前中にレンタカーを返し、暑いので夕方からユカリとブラブラ。
金の無い二人は、名瀬の街中の居酒屋を一軒一軒確認して歩く。
確認するのは生ビール一杯の金額だ。
金がないなら飲むな、と言われそうだが、それはまた別。
けっきょく串焼きと串揚げの店に入ってみた。
串揚げの卵を注文したら、串が突き刺さったゆで卵が丸々一個でてきた。
この日の夜はまたリョウタくん、シュンくんがエリーの部屋に来てみんなで飲んでいた。
ユカリと
リョウタくんとエリー
シュンくんとリョウタくんと
いやあ楽しかったわ、みんなありがとう。
特にエリー、すっかりお世話になってしまってありがとう。
特にエリー、すっかりお世話になってしまってありがとう。
さて、夜も更けてきたのだが、私は次の早朝に沖永良部島に渡ろうとしていた。
今寝たら起きれない、そう思った私はずっと起きていたが、みんな寝ているのでエリーの部屋を出た。
しばらくブラブラし、午前四時前に港で大の字になって寝ていた。
フェリー到着予定時間が近づいてきたので待合室に行ってみると、大混雑。

鹿児島県の郡の体育大会があるらしいのだ。
えらい人である。
しかもフェリーは1時間半遅れ。
こんなことならちゃんと寝ておけばよかった。
朝日が上がってくると待合室は直撃を受け、かなり暑くなる。
やっとフェリー・クイーンコーラルがやってきた。

さすがにこの時は大会の団体客が多かったので、食堂の前にまで毛布が敷かれていたのであった。

けっきょくフェリーは二時間近く遅れて出港。
ここはほんとうに日本だろうか、と感じたものであった。
今寝たら起きれない、そう思った私はずっと起きていたが、みんな寝ているのでエリーの部屋を出た。
しばらくブラブラし、午前四時前に港で大の字になって寝ていた。
フェリー到着予定時間が近づいてきたので待合室に行ってみると、大混雑。
鹿児島県の郡の体育大会があるらしいのだ。
えらい人である。
しかもフェリーは1時間半遅れ。
こんなことならちゃんと寝ておけばよかった。
朝日が上がってくると待合室は直撃を受け、かなり暑くなる。
やっとフェリー・クイーンコーラルがやってきた。
さすがにこの時は大会の団体客が多かったので、食堂の前にまで毛布が敷かれていたのであった。
けっきょくフェリーは二時間近く遅れて出港。
ここはほんとうに日本だろうか、と感じたものであった。
(沖永良部島編を書く予定はありません、あしからずご了承ください。)
2007年07月23日
喜界島の奇怪な連中②
喜界島編その2です。
まあ、特に書くこともないですが。

翌朝、バーベキューの後片付けにきたワタルとユカリに叩き起こされた。
そして、ヤツラが帰ったので、また寝た。
でも、二人はまた戻ってきて私を叩き起こし朝食を食べた。
しかし、またすぐに帰っていった。
でも、おにぎりと野菜と肉(昨日の余りもの)をくれたので私の二人に対しての印象はほんの少しだけよくなった。
この日もほとんど一日中ビーチで影を探しながら過ごしていた。
街を自転車で走っていたときに目の前にボロい軽トラックが停まり、怪しい顔が出てきた。
ワタルだった。
「明日飲み会があるからおいでよ。もしスギラに自転車が置いてなくて留守だったら、テントに紙でも貼っておくから。」
このご時勢に携帯電話でなく紙を貼り付けるという古典的な通信手段に私は嬉しくなった。

翌朝、テントのまわりを不審な影がうろつくので目が覚めた。
ユカリだった。
朝ごはんを食べにきたらしい。

暑いので、海と水シャワーを交互に何度も浴びる。
オマエは半魚人か!

そんなユカリと自転車に乗って出かける。

写真では少しだけ爽やかそうに見えるが、島の一番高いところまで何回休憩したかわからない。
汗はベトベト、けっしてキレイではない。

百之台公園に来た。

眺めはよい。

ワタルが軽トラックに乗ってきて合流。
登場人物がこの三人でなければ爽やかな話だ。
ワタルが滝川の泉に連れてきてくれた。

おいしい水だ。
泉の中にいつも水着を着ているユカリが入る。
「あー、気持ちええわー。」(酒焼けした声で)
オマエは三日ぶりに風呂に入ったようなオッサンか!
私も全裸で入ろうとしたが、小学校の真ん前ということで二人に止められた。
ワタルみたいなヤツにとめられたのがショックであった。
ワタルが「オレも自転車にするわ。」と言って自転車に乗り換えた。
爽やかだとか、健康のためということではない。
軽トラックがガス欠寸前になったのにガソリンを入れる金がないからだ。
三人で自転車で行動。
なんか楽しい。
でも汚い。
すれ違う自転車の高校生比べて、いや比べ物にならないくらい汚い。
昼食(ウワサのカツ・ナポリタン)を食べて、ひとまず解散。


夕方にまた公園に集合。

さらに何人も加わり楽しい楽しい宴会となった。
喜界島から奄美大島に戻るフェリーの出港時間は朝五時ごろ。
とにかく朝が早い。
ユカリとは帰りもいっしょになった。
でも、ワタルがわざわざ見送りに来てくれた。
ちょっと感動である。
ほんのわずかな時間を共有しただけだが、三人の中には暑い、いや熱い友情が生まれつつあった。
ワタルが言う。
「早く乗れよ、オレ帰ってもう一回寝たいから。」
早くも友情は薄らいだ。
フェリーに乗るときにワタルがユカリに右手を差し出した。
がっちりと握手をする。
そして、そのままワタルは左手を私に差し出した。
「やめてくれ、そっちは不浄の手のほうやろ!」
朝日が顔を出し始めていた。

二人と知り合ったおかげで喜界島だけでなくその後も楽しい時間を送ることができました。
ワタル、ユカリありがとう!
ということにしておくか。
また三人でチャリンコ乗って遊びにいこうぜ!
まあ、特に書くこともないですが。
翌朝、バーベキューの後片付けにきたワタルとユカリに叩き起こされた。
そして、ヤツラが帰ったので、また寝た。
でも、二人はまた戻ってきて私を叩き起こし朝食を食べた。
しかし、またすぐに帰っていった。
でも、おにぎりと野菜と肉(昨日の余りもの)をくれたので私の二人に対しての印象はほんの少しだけよくなった。
この日もほとんど一日中ビーチで影を探しながら過ごしていた。
街を自転車で走っていたときに目の前にボロい軽トラックが停まり、怪しい顔が出てきた。
ワタルだった。
「明日飲み会があるからおいでよ。もしスギラに自転車が置いてなくて留守だったら、テントに紙でも貼っておくから。」
このご時勢に携帯電話でなく紙を貼り付けるという古典的な通信手段に私は嬉しくなった。
翌朝、テントのまわりを不審な影がうろつくので目が覚めた。
ユカリだった。
朝ごはんを食べにきたらしい。
暑いので、海と水シャワーを交互に何度も浴びる。
オマエは半魚人か!
そんなユカリと自転車に乗って出かける。
写真では少しだけ爽やかそうに見えるが、島の一番高いところまで何回休憩したかわからない。
汗はベトベト、けっしてキレイではない。
百之台公園に来た。
眺めはよい。
ワタルが軽トラックに乗ってきて合流。
登場人物がこの三人でなければ爽やかな話だ。
ワタルが滝川の泉に連れてきてくれた。
おいしい水だ。
泉の中にいつも水着を着ているユカリが入る。
「あー、気持ちええわー。」(酒焼けした声で)
オマエは三日ぶりに風呂に入ったようなオッサンか!
私も全裸で入ろうとしたが、小学校の真ん前ということで二人に止められた。
ワタルみたいなヤツにとめられたのがショックであった。
ワタルが「オレも自転車にするわ。」と言って自転車に乗り換えた。
爽やかだとか、健康のためということではない。
軽トラックがガス欠寸前になったのにガソリンを入れる金がないからだ。
三人で自転車で行動。
なんか楽しい。
でも汚い。
すれ違う自転車の高校生比べて、いや比べ物にならないくらい汚い。
昼食(ウワサのカツ・ナポリタン)を食べて、ひとまず解散。
夕方にまた公園に集合。
さらに何人も加わり楽しい楽しい宴会となった。
喜界島から奄美大島に戻るフェリーの出港時間は朝五時ごろ。
とにかく朝が早い。
ユカリとは帰りもいっしょになった。
でも、ワタルがわざわざ見送りに来てくれた。
ちょっと感動である。
ほんのわずかな時間を共有しただけだが、三人の中には暑い、いや熱い友情が生まれつつあった。
ワタルが言う。
「早く乗れよ、オレ帰ってもう一回寝たいから。」
早くも友情は薄らいだ。
フェリーに乗るときにワタルがユカリに右手を差し出した。
がっちりと握手をする。
そして、そのままワタルは左手を私に差し出した。
「やめてくれ、そっちは不浄の手のほうやろ!」
朝日が顔を出し始めていた。
二人と知り合ったおかげで喜界島だけでなくその後も楽しい時間を送ることができました。
ワタル、ユカリありがとう!
ということにしておくか。
また三人でチャリンコ乗って遊びにいこうぜ!
2007年07月22日
ちょいと補足
先日まで連載していた『浜辺のベンチ』ですが、意外にもかなり好評でした。
けっこう毎日楽しみにしてくれていた人もいるようで、書いたかいがあったのかもしれません。
ただし、読者の何人かが口をそろえて言っていたことがあります。
「引き込まれるように読んでたけど、ふと我に返ってみたら、これって書いてるの珍玄さんやろ?うーん・・・。」
それってどういう意味やねん!
そして、質問があったのですが、「なぜ、彼女は耳かきを持っていたのか?」ということを説明しておきましょう。
旅人、特に長旅を続ける人にとっては耳かきは必需品です。
私は耳かきは持ち歩いていませんが、爪切りは必ず持ち歩いています。
旅人にとっては耳かきや爪切りというものは歯ブラシと同じぐらい必要なものであると言えるでしょう。
だから彼女が耳かきを持っていることはおかしいことではありません。
さらに耳かきを持ち歩く人について病気があります。
それは「耳かき依存症」というものです。
一日一回必ず耳かきにて耳掃除をし、外耳炎(鼓膜までの耳の穴の中を傷つけたりして痛む、またはかさぶたができる症状。)になったことがある人は、ほとんど「耳かき依存症」にかかっているものと思われます。
このような人たちにとって耳かきを取り上げられるということは、刺身を醤油抜きで食べることのようなぐらい物足りなくなってしまうでしょう。
彼女がどれくらい依存症になっていたかはわかりませんが。
ついでに私は耳かきをしないように耳かきを持ち歩かないようにしているのですが、爪楊枝を逆にしてついつい耳掃除をしてしまうのです。
なかなか依存症は治るものではありませぬな。
2007年07月22日
夕涼み
話はだいぶ前後するが、奄美大島名瀬の港でボーっとしてたときのことだった。
三匹の犬を連れた男性が散歩していた。

犬は港に残された氷に乗ってうれしそうに夕涼みをしていたので、写真を撮らせてもらった。

なんか南国で氷の上に犬が乗っているという光景が面白い。
三匹の犬を連れた男性が散歩していた。
犬は港に残された氷に乗ってうれしそうに夕涼みをしていたので、写真を撮らせてもらった。
なんか南国で氷の上に犬が乗っているという光景が面白い。
2007年07月22日
喜界島の奇怪な連中①
加計呂麻島のことはもっと書きたいのだが、紙面の都合上このぐらいにしておこう。
で、喜界島か。
あんまり書く気がおきないな。
喜界島は素晴らしい島だけど、出会った連中が連中だけに綺麗に書くのは無理だな。
まあ、てきとうに写真でも貼っておくとするか。

6月29日夕方、奄美大島名瀬からマルエーフェリーで喜界島に渡る。

夕日が海の中に沈んでいった。

喜界島に着くのは夜九時過ぎだっただろうか。

とりあえずスギラビーチにテントを張って酒を飲んで寝た。

次の日は午後までボーっと過ごす。

午後になってしばらくすると地元の中学生たちがたくさん泳ぎにきた。

なんとか重い腰をあげ、逃げるように無謀にも島を自転車で一周。

喜界島は珊瑚垣がたくさん残っていていい。
疲れたのである店に入る。

おかみさんや店の常連さんたちに酒をご馳走になる。
やはり地元の人から島について学ぶことはよいことである。
すっかり夜も更けてテントに帰ってくると、若者たち(暗いのでそう見えた)がバーベキューをしている。
乱入しようかとも思ったが、やめておいた。
でも、懐中電灯をチラチラと照らし、プチアピールをしながらひとりでベンチに腰掛けて飲んでいた。
すると、ひとりの男が「いっしょに飲みませんか?ビール余ってるから。」と半ば強引に誘ってきた。
これはちょいとラッキーだ。
その男は、みんなの前で「キャンパー拾ってきた。」と言うので、
私も、「キャンパー拾われた。」と言ってその輪の中に入った。
これが、ワタルとユカリとの出会いであった。
もうすでに私はかなり酔っていたが、その輪の中でもワタルとユカリの存在が異質なことだけは感じていた。
で、喜界島か。
あんまり書く気がおきないな。
喜界島は素晴らしい島だけど、出会った連中が連中だけに綺麗に書くのは無理だな。
まあ、てきとうに写真でも貼っておくとするか。
6月29日夕方、奄美大島名瀬からマルエーフェリーで喜界島に渡る。
夕日が海の中に沈んでいった。
喜界島に着くのは夜九時過ぎだっただろうか。
とりあえずスギラビーチにテントを張って酒を飲んで寝た。
次の日は午後までボーっと過ごす。
午後になってしばらくすると地元の中学生たちがたくさん泳ぎにきた。
なんとか重い腰をあげ、逃げるように無謀にも島を自転車で一周。
喜界島は珊瑚垣がたくさん残っていていい。
疲れたのである店に入る。
おかみさんや店の常連さんたちに酒をご馳走になる。
やはり地元の人から島について学ぶことはよいことである。
すっかり夜も更けてテントに帰ってくると、若者たち(暗いのでそう見えた)がバーベキューをしている。
乱入しようかとも思ったが、やめておいた。
でも、懐中電灯をチラチラと照らし、プチアピールをしながらひとりでベンチに腰掛けて飲んでいた。
すると、ひとりの男が「いっしょに飲みませんか?ビール余ってるから。」と半ば強引に誘ってきた。
これはちょいとラッキーだ。
その男は、みんなの前で「キャンパー拾ってきた。」と言うので、
私も、「キャンパー拾われた。」と言ってその輪の中に入った。
これが、ワタルとユカリとの出会いであった。
もうすでに私はかなり酔っていたが、その輪の中でもワタルとユカリの存在が異質なことだけは感じていた。
2007年07月21日
小泉清人さんのライブ裏レポ
「さて、長ズボンでも履いてこようかな。」
と小泉さんは着替えにいった。
開演まではあと少し。
そんなときにマリンブルーの電話が鳴る。
「少し遅れるけど、私たちが到着するまで始めないで!」
何でもありさんからだった。
もちろん何でもありさんの言うことを素直に聞く小泉さん。
開演時間はとっくに過ぎた。
小泉さんのライブが始まった。
一曲目はアルバムと同様、ジョビンの「ダブルレインボー」。
優しいギターの響きに会場のみなさんはうっとりしている。
(中略)
(えっ?勝手に略すな!って?いやあ、ライブレポを書き出すとマニアックになってしまいそうだからね。)
「イパネマの娘」を小泉さんが演奏しているときに、子供が乱入。
この子はハーフだったがノリノリ。
しかし、ボンゴを叩き出したところでお母さんに連れて行かれた。
その後の小泉さんのMC
「ジョビンはイパネマで通り過ぎるキレイなお姉さんを見てこの曲を書いたといいますが、僕の場合は小さなお子さんが通り過ぎるんですね。」
うーん、いい感じだ。
二部構成のライブはアンコールもかかり盛況だった。
ライブが終わって会場のみなさんに挨拶をしながら飲んでいる小泉さん。
みんな喜んでる。
あっちゃんがひとこと、
「涙そうそうはしなかったんですか?」
小泉さん、
「あー、忘れてた、いやー、ここで涙そうそうやらないといけないのに、あー、しまったー!」
ということで、特別サービスの「涙そうそう」をプレイしていただけました。
その後外へ。
ここでもたっぷりと弾いていただいてる小泉さんに女性からのリクエスト殺到。
とうとう、海上タクシーが古仁屋から迎えにきた。
ギターを弾きながらお見送りに歩いてゆく小泉さん。
ずっとギターを弾いてくれている小泉さん。
サービスたっぷりである。
こうして古仁屋からのお客さんたちは帰っていった。
その後は、カメラマンの田川さん、あっちゃんと四人で飲む。
田川さんとあっちゃんが帰ったあとも私は小泉さんとずっと飲んでいた。
いやあ、楽しいライブでした。
音楽を聴く上で、やはり重要なのは「楽しさ」であると改めて実感したライブだった。
小泉清人さんのホームページとCD購入はコチラ
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能④
今度は徳浜の浜辺にみんなで下りてみる。

あっちゃん珊瑚を拾ってます。
この時に拾った珊瑚はまだかばんの中に入ってます。

みんな星砂を探しています。

記念写真なんか撮ってみたり。

(写真提供:小泉さん)
その記念写真を撮ってくれている何でもありさんを撮ってみたり。

そして小泉さんと私はスリ浜に帰ってきました。
帰ったらまず生ビールで乾杯。

小泉さん、この日一番の笑顔ですねえ。
小泉さんがギターを弾いてくれました。
詳細はコチラ。

日が沈んだぐらいにあっちゃんが浜辺に出ました。

月が出ているのがポイントです。

この後は、小泉清人ライブへ。
みなさん楽しかったですね。
本当にありがとうございました。
あっちゃん珊瑚を拾ってます。
この時に拾った珊瑚はまだかばんの中に入ってます。
みんな星砂を探しています。
記念写真なんか撮ってみたり。

(写真提供:小泉さん)
その記念写真を撮ってくれている何でもありさんを撮ってみたり。
そして小泉さんと私はスリ浜に帰ってきました。
帰ったらまず生ビールで乾杯。
小泉さん、この日一番の笑顔ですねえ。
小泉さんがギターを弾いてくれました。
詳細はコチラ。
日が沈んだぐらいにあっちゃんが浜辺に出ました。
月が出ているのがポイントです。
この後は、小泉清人ライブへ。
みなさん楽しかったですね。
本当にありがとうございました。
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能③
須子茂小学校に到着。
校庭のデイゴの巨木を撮るために、校長先生が脚立を用意してくれました。

そして体育倉庫に登って撮影。

ここの奉安殿には菊の御紋が入ってます。


子供たちは授業でウナギとりをしているというので、そっちに行ってみた。

みんな楽しそうだが、こっちも混ざって楽しんでいた。

さっきのおばあちゃんがいたので、あっちゃんは話をしている。
「家におったら居眠りして。」とおばあちゃんは言う。

今度は私が唯一「行きたい」と言った阿多地のアシャゲを見に行く。

手前にアシャゲ、奥にトネヤがあり、もちろんこれらは奄美におけるノロ信仰の祭祀に関する施設である。

ノロ信仰は現在はほとんど途絶えているらしい。
奄美のノロやユタについては後日、機会があれば書いてみたいと思う。
(と言ってここでは逃げます。)
私が郵便局に行きたいとも言ったため、瀬武の集落に立ち寄る。
ガジュマルの巨木がここにもある。

しかし、そのガジュマルの巨木には電灯が打ち付けられていた。ありえない。

今度は諸鈍の山のほうの集落。

そして徳浜の製塩工場へ。

塩もできかけています。

校庭のデイゴの巨木を撮るために、校長先生が脚立を用意してくれました。
そして体育倉庫に登って撮影。
ここの奉安殿には菊の御紋が入ってます。
子供たちは授業でウナギとりをしているというので、そっちに行ってみた。
みんな楽しそうだが、こっちも混ざって楽しんでいた。
さっきのおばあちゃんがいたので、あっちゃんは話をしている。
「家におったら居眠りして。」とおばあちゃんは言う。
今度は私が唯一「行きたい」と言った阿多地のアシャゲを見に行く。
手前にアシャゲ、奥にトネヤがあり、もちろんこれらは奄美におけるノロ信仰の祭祀に関する施設である。
ノロ信仰は現在はほとんど途絶えているらしい。
奄美のノロやユタについては後日、機会があれば書いてみたいと思う。
(と言ってここでは逃げます。)
私が郵便局に行きたいとも言ったため、瀬武の集落に立ち寄る。
ガジュマルの巨木がここにもある。
しかし、そのガジュマルの巨木には電灯が打ち付けられていた。ありえない。
今度は諸鈍の山のほうの集落。
そして徳浜の製塩工場へ。
塩もできかけています。
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能②
さて、一行は於斎へ。

ガジュマルの巨木が鎮座している。

このガジュマルにはロープが吊るされているので、当然ターザンごっこを。

ハンモックも吊るされているので、小泉さんもあっちゃんも寝転がる。

小泉さんもぶらさがってます。

ここの海ももちろん美しい。
トベラ越しに撮ってみた。

次は喜入の滝へ。
すごく立派な滝であり、この時は水量が多かったとのこと。

須子茂に到着。(嘉入だったかな?)
あっちゃんは地元のおばあさんをモデルに写真を撮ってます。

みんなで瀬相にて購入したおにぎりやパンを浜辺で食べる。

集落にはいまだ未舗装の道があって嬉しくなる。
道の辻にはシャコガイが伏せられ中にはハブの骨が入っているという魔よけがある。

これは海からやってくる神様の通り道。
何でもありさんのガイドは楽しいだけでなく、かなり勉強になる。

神社もあります。

実はこの時に小泉さんは初めてカメラのマクロ撮影を知ったのであった。



街並みものどかで美しい。


珊瑚の石垣も残ってます。

ガジュマルの巨木が鎮座している。
このガジュマルにはロープが吊るされているので、当然ターザンごっこを。
ハンモックも吊るされているので、小泉さんもあっちゃんも寝転がる。
小泉さんもぶらさがってます。
ここの海ももちろん美しい。
トベラ越しに撮ってみた。
次は喜入の滝へ。
すごく立派な滝であり、この時は水量が多かったとのこと。
須子茂に到着。(嘉入だったかな?)
あっちゃんは地元のおばあさんをモデルに写真を撮ってます。
みんなで瀬相にて購入したおにぎりやパンを浜辺で食べる。
集落にはいまだ未舗装の道があって嬉しくなる。
道の辻にはシャコガイが伏せられ中にはハブの骨が入っているという魔よけがある。
これは海からやってくる神様の通り道。
何でもありさんのガイドは楽しいだけでなく、かなり勉強になる。
神社もあります。
実はこの時に小泉さんは初めてカメラのマクロ撮影を知ったのであった。
街並みものどかで美しい。
珊瑚の石垣も残ってます。
2007年07月19日
加計呂麻島を堪能①
もう、これを書くのに力が尽きてます。
手抜きの写真貼り付けだけの記事になるでしょう。
6月27日、前日に「ちゃんと起きてきてくださいね。」とあっちゃんに言われ、私はテントを片付け、荷物をまとめて来々夏ハウスの前にきた。
前日に珍しく酒を抜いたせいか、比較的爽やかな朝である。
ここでガイドの何でもありさんと初対面。
そして、カメラマンの田川さんともお会いする。

何でもありさんが田川さんにいろいろと情報を提供。
それを聞いているだけでも楽しくなる。
そして、いざ出発。

私は後部座席に座らせてもらったが、このあたりから私は「あっちゃんの背後霊」と呼ばれていた。
(どう考えてみても、私は背後霊ではなく寄生虫だと思うが。)
車がスリ浜に近づいてきたころ、何でもありさんが「今夜ここでボサノバギターのライブがあるのよ。そのギタリストさんもいっしょに連れていこうか?」と言い出した。

スリ浜の前の店で、何でもありさんは「小泉さんは?」と聞く。
誰かが「今、泳いでるんじゃないかな。」というと、海に向かって「こーいずみさーん、遊ぼー。」と叫ぶ。
海から引きずり出されたその細身の男性は、水中メガネとシュノーケルをつけたまま何でもありさんと話をしている。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ。」といってシャワーを浴びにいった。
本当に何でもありだ。
待っている間に私はあっちゃんを撮る。
なんかいい感じだ。

こうして小泉さんも加わり再出発。
この日は本当に空も海もびっくりするほど綺麗だった。

みんな写真を撮る。

何でもありさんも写真を撮る。

呑之浦で車を降りる。

呑之浦はかなり奥に深い入り江だ。
マングローブの小さな木を見つける。

種子のような苗のようなマングローブの子供が落ちていた。

みんなで植樹大会。


将来ここはマングローブ林になるだろうか。

呑之浦は赤土だが、それでも海の色は美しい。

あっ、この実の名前は忘れてしまった。

手抜きの写真貼り付けだけの記事になるでしょう。
6月27日、前日に「ちゃんと起きてきてくださいね。」とあっちゃんに言われ、私はテントを片付け、荷物をまとめて来々夏ハウスの前にきた。
前日に珍しく酒を抜いたせいか、比較的爽やかな朝である。
ここでガイドの何でもありさんと初対面。
そして、カメラマンの田川さんともお会いする。
何でもありさんが田川さんにいろいろと情報を提供。
それを聞いているだけでも楽しくなる。
そして、いざ出発。
私は後部座席に座らせてもらったが、このあたりから私は「あっちゃんの背後霊」と呼ばれていた。
(どう考えてみても、私は背後霊ではなく寄生虫だと思うが。)
車がスリ浜に近づいてきたころ、何でもありさんが「今夜ここでボサノバギターのライブがあるのよ。そのギタリストさんもいっしょに連れていこうか?」と言い出した。
スリ浜の前の店で、何でもありさんは「小泉さんは?」と聞く。
誰かが「今、泳いでるんじゃないかな。」というと、海に向かって「こーいずみさーん、遊ぼー。」と叫ぶ。
海から引きずり出されたその細身の男性は、水中メガネとシュノーケルをつけたまま何でもありさんと話をしている。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ。」といってシャワーを浴びにいった。
本当に何でもありだ。
待っている間に私はあっちゃんを撮る。
なんかいい感じだ。
こうして小泉さんも加わり再出発。
この日は本当に空も海もびっくりするほど綺麗だった。
みんな写真を撮る。
何でもありさんも写真を撮る。
呑之浦で車を降りる。
呑之浦はかなり奥に深い入り江だ。
マングローブの小さな木を見つける。
種子のような苗のようなマングローブの子供が落ちていた。
みんなで植樹大会。
将来ここはマングローブ林になるだろうか。
呑之浦は赤土だが、それでも海の色は美しい。
あっ、この実の名前は忘れてしまった。
2007年07月18日
『浜辺のベンチ ~My Romance』編集後記
『浜辺のベンチ ~My Romance』はやっと終了しました。
この私小説のモデルにしてしまったあっちゃん、勝手に書いてすいませんでした。
かなり自分に都合よく書かせてもらいました。
みなさんは、あー、疲れた、という感じでしょうか。
「さんざん引っ張っておいて何もナシかよー。」と言われそうですが、まあご容赦ください。
(何かあったらこんなこと書けへんやろっ!)
ついでにこのような文章を書くと、「何が言いたいのかわからない。」とか言われるんでしょうが、だいたい「何か言いたくて」私小説なんか書くことはありません。
ただの文章の羅列でしょう。先に言いますが、何も言いたいことなどありません。
ついでにブログなんかもそうですよね。
何かテーマを決めていない限りは、自分の日記を世間にさらしているだけのことですから。
それを読むか読まないかはそれぞれが決めることでしょう。
さて、なぜこんな私小説を書いたのかと言うと、この次の日にあっちゃん、小泉さん、何でもありさん、の四人で観光をしたのですが、その出会った流れを書きたかったのです。
言い換えれば、この私小説は「前フリ」です。
ただ、書いてるうちにどんどん描写が細かくなり、力も入ってきてしまいこんなにも長くなってしまいました。
そして、肝心の四人での観光のことはもう力尽きて書けません。
何のためにここまで書いたのだろう、と自分でも思いますが中途半端は私の専売特許のようなものなので仕方ないでしょう。
まあ、これを書くにあたり二曲ほど影響を受けた曲があります。
『My Romance』と『So Many Stars』という曲です。
『My Romance』は小泉清人さんのアルバムに入っていますので、みなさんも良かったら聴いてみてください。(実際にこのアルバムのライナーノーツからパクってる文章もあります。小泉さんすいません。)
どちらの曲も「幸せなタメ息系」の曲とでも言っておきましょうか。なんかわけわからんという感じですが。
たまにはこんなの書くのもいいでしょう。
2007年07月17日
『浜辺のベンチ』⑦
とうとう完結です。
いやあ、長かったですねえ。
書くほうも大変でしたが、読むほうも大変でしょう。
と言うよりこれ読んでた人って何人ぐらいいるんだろう。
まあ、もう少しだけお付き合いください。
→→→→→
彼女の部屋の前まで来た。
「じゃあ、また明日。おやすみなさい。」
お互いに挨拶をして、僕は帰っていった。
すぐに振り返ると、彼女が笑顔で小さく手を振ってくれていた。
僕はあたりを少しだけ散歩してから帰った。

浜辺に出ると、もう月は向こうの山へと沈んで、山の影だけを白く明るく映し出している。
見上げれば満天の星空である。
そしてまた流れ星が。
もう一度彼女を呼びに行こうかと思ったぐらい明るく美しい星空だ。
僕は服を脱いで海の中に入った。
夜の海の水が心地よく体に染み渡るようだ。
少し背が届くぐらいの沖まで泳いでみる
しばらくしてから振り返り、星空を見上げる。
またも流れ星が舞う。
こうしてひとりで海の中にいると、星空も海も僕も一体となったような気になってきた。
僕は海に抱かれながらずっと星を見上げていたのだった。
(完)
いやあ、長かったですねえ。
書くほうも大変でしたが、読むほうも大変でしょう。
と言うよりこれ読んでた人って何人ぐらいいるんだろう。
まあ、もう少しだけお付き合いください。
→→→→→
彼女の部屋の前まで来た。
「じゃあ、また明日。おやすみなさい。」
お互いに挨拶をして、僕は帰っていった。
すぐに振り返ると、彼女が笑顔で小さく手を振ってくれていた。
僕はあたりを少しだけ散歩してから帰った。
浜辺に出ると、もう月は向こうの山へと沈んで、山の影だけを白く明るく映し出している。
見上げれば満天の星空である。
そしてまた流れ星が。
もう一度彼女を呼びに行こうかと思ったぐらい明るく美しい星空だ。
僕は服を脱いで海の中に入った。
夜の海の水が心地よく体に染み渡るようだ。
少し背が届くぐらいの沖まで泳いでみる
しばらくしてから振り返り、星空を見上げる。
またも流れ星が舞う。
こうしてひとりで海の中にいると、星空も海も僕も一体となったような気になってきた。
僕は海に抱かれながらずっと星を見上げていたのだった。
(完)
2007年07月16日
『浜辺のベンチ』⑥
けっこう引っ張ってますねえ。
いい加減飽きませんか?
でも、今日もいってみます。
→→→→→

日は沈み、また夜が来る。
相変わらず風は心地よく、あたりは静かで、ペンションの明かりがほのかに揺れていた。
僕は自分で夕食を作って食べたあと、砂浜のベンチにひとりで座っていた。
ひとりでただ座っていただけだった。
景色は完全に夜になった。
彼女は来ない。
もう寝たのだろうか。
いや、寝るには早すぎる時間だ。
まあ、仕方がない、別に約束をしたわけでもないし呼んだわけでもない。
ただ、欲を言えば彼女と過ごすことができればいい、とは思っていた。
ついでに僕はこの日はなぜか飲まない日と決めていた。
僕はいつもひとり。
だからひとりでいつもボーっとしている。
僕の旅はほとんどボーっとしてばかりだけどそれも僕が選んだことだ。
あいかわらず僕は夜の海を眺めながらボーっとしていた。
夜9時をまわっていただろうか。
後ろから来た彼女に僕はまったく気がつかなかった。
「明日のガイドさんとの行動どうしますか?」
そういえば、昨日の晩にそんなことを言っていたようだ。
彼女は島でひとりの女性ガイドさんの案内で、この島をまわるらしく、僕も誘ってくれていたのだった。
「じゃあ、ご一緒させていただきます。」
これで明日も彼女といっしょに行動することになった。
そして、彼女は「今日は早く帰って寝ますね。」とも言っていた。
彼女も僕も同じベンチに寝転がっていた。
もちろんベンチの幅は狭いので、お互いの頭をくっつけるように、足を外側にして寝転がって月や星を眺めていた。
月明かりに彼女の手が何かを形作っていた。
「何をしているんですか?」
「切り取って写真にしたらどうなるんだろう、と思って。」

空には、月と星が素晴らしい共演をしている。
海風はまだ心地よく、波も静かだった。
僕はこうしているだけで楽しかった。
ずっとひとりで旅をしていて人恋しくなったからではない。
彼女が本当に素敵な女性だからだ。
「あっ、流れ星。」
僕は叫んだ。
「えっ、どこ?」
そう言った彼女はもちろんその流れ星を見ていない。
「あっ、また流れ星。」
今度も彼女は見ることができなかった。
流れ星は見ようと思って見れるものではない。
ふと、空を見ていると流れ星が舞うときもある。
逆に凝視しているときなんかは見えないことが多い。
僕は彼女の前に星が流れてほしい、と願っていたがそれは叶わなかった。
二人が寝転がるベンチを相変わらず月が照らし出している。
時間はゆっくりと過ぎていった。
彼女がふと時計を見た。
12時半をまわっていた。
「さあ、行きましょうか。」
二人は砂浜に足を少しだけとられながら、彼女の部屋へと歩いていった。
(つづく)
いい加減飽きませんか?
でも、今日もいってみます。
→→→→→
日は沈み、また夜が来る。
相変わらず風は心地よく、あたりは静かで、ペンションの明かりがほのかに揺れていた。
僕は自分で夕食を作って食べたあと、砂浜のベンチにひとりで座っていた。
ひとりでただ座っていただけだった。
景色は完全に夜になった。
彼女は来ない。
もう寝たのだろうか。
いや、寝るには早すぎる時間だ。
まあ、仕方がない、別に約束をしたわけでもないし呼んだわけでもない。
ただ、欲を言えば彼女と過ごすことができればいい、とは思っていた。
ついでに僕はこの日はなぜか飲まない日と決めていた。
僕はいつもひとり。
だからひとりでいつもボーっとしている。
僕の旅はほとんどボーっとしてばかりだけどそれも僕が選んだことだ。
あいかわらず僕は夜の海を眺めながらボーっとしていた。
夜9時をまわっていただろうか。
後ろから来た彼女に僕はまったく気がつかなかった。
「明日のガイドさんとの行動どうしますか?」
そういえば、昨日の晩にそんなことを言っていたようだ。
彼女は島でひとりの女性ガイドさんの案内で、この島をまわるらしく、僕も誘ってくれていたのだった。
「じゃあ、ご一緒させていただきます。」
これで明日も彼女といっしょに行動することになった。
そして、彼女は「今日は早く帰って寝ますね。」とも言っていた。
彼女も僕も同じベンチに寝転がっていた。
もちろんベンチの幅は狭いので、お互いの頭をくっつけるように、足を外側にして寝転がって月や星を眺めていた。
月明かりに彼女の手が何かを形作っていた。
「何をしているんですか?」
「切り取って写真にしたらどうなるんだろう、と思って。」
空には、月と星が素晴らしい共演をしている。
海風はまだ心地よく、波も静かだった。
僕はこうしているだけで楽しかった。
ずっとひとりで旅をしていて人恋しくなったからではない。
彼女が本当に素敵な女性だからだ。
「あっ、流れ星。」
僕は叫んだ。
「えっ、どこ?」
そう言った彼女はもちろんその流れ星を見ていない。
「あっ、また流れ星。」
今度も彼女は見ることができなかった。
流れ星は見ようと思って見れるものではない。
ふと、空を見ていると流れ星が舞うときもある。
逆に凝視しているときなんかは見えないことが多い。
僕は彼女の前に星が流れてほしい、と願っていたがそれは叶わなかった。
二人が寝転がるベンチを相変わらず月が照らし出している。
時間はゆっくりと過ぎていった。
彼女がふと時計を見た。
12時半をまわっていた。
「さあ、行きましょうか。」
二人は砂浜に足を少しだけとられながら、彼女の部屋へと歩いていった。
(つづく)
2007年07月15日
『浜辺のベンチ』⑤
けっこう長くなってきてるので、題名をつけてみました。
『浜辺のベンチ』
かなりベタです。
でも、もっともっとベタベタな題名(たとえば『湿楽園』とか、『カケロマンス』とか、『愛の流ケチ』とか。)にしたかったのですが、さすがに登場人物に失礼だと思いやめておきました。
いちおうサブタイトルは『My Romance』にしておこうと思います、ねっ?小泉さん!いいですよね?

→→→→→
波は今日も静かで、本当に穏やかだ。

「あっ、耳かき持ってきましたよ。」
彼女は笑顔で僕に言った。
「お願いできますか?」
「いいですよ、じゃあ、頭をこっちにして寝てください。」
僕はぎこちなく彼女の足を枕にベンチに寝転がった。
海が見える。
波の音が心地よい。
そして彼女の上手な耳かきのおかげですっかり夢見心地になっていた。
今までいろんな人に耳掃除をしてもらったが、彼女の耳かきはそれらとはまったく比べ物にならないぐらい上手で気持ちよかった。
もうほとんど眠りかけで、いや、寝ていたかもしれない。
何分ぐらい経っただろう。
彼女の「こっちは終わりましたよ。」という一言で我に返った。
「今度はこっちですね。」と彼女は言う。
僕はまだこの心地よさが半分残っていることが嬉しかった。
こんな気持ちよさは他にはない。

僕は永遠にこの時間が続けばよいと思った。
「はい、終わりましたよ。」
夢見心地の僕の頭に彼女の優しい声が響く。
「最高に気持ち良かったですよ、こんなに気持ちいい耳掃除なんて生まれてはじめてです。」
「そう言っていただけると私も嬉しいです。」
「お礼に、僕ができることならなんでもしますよ。」
「うーん、じゃあ軽いマッサージでもお願いしようかな。」

僕は彼女のまず指先からマッサージをはじめた。
腕が終わると彼女にうつ伏せになってもらい、全身を軽くマッサージした。
気がつけばすっかり西日になっていて、浜辺は黄色く染められている。
そして彼女は僕の膝枕で眠っていた。
夕方の淡い光が二人を包んでいるようであった。
「あっ、今、寝てましたね。」彼女が目を覚ました。
「別に寝ててもいいですよ。」僕は彼女の頭を撫でた。
「そう言えば、まだ名前も聞いてませんでしたね。」
僕はなんとなく呟いた。
「そういえばそうですよね、私は東川淳子といいます。」
「じゃあ、「あっちゃん」ですね。」
「高校の時の友達にはそう呼ばれてましたよ。でも、ずっといっしょにいるのに名前も知らなかったんですね。」
二人がこの浜辺にいっしょにいることに、お互いの名前など必要はない。
そこに必要なものは、彼女と僕だけ。
あとは何もいらない。
僕はこの素晴らしい時間を共有できるだけで幸せだった。

ペンションのご主人がまた「ご飯できましたよ。」と彼女を呼ぶ。
彼女はペンションに向かって歩き出した。
僕はまた彼女の後姿を見送っていた。
彼女と過ごす二回目の夜が来ようとしていた。
(つづく)
『浜辺のベンチ』
かなりベタです。
でも、もっともっとベタベタな題名(たとえば『湿楽園』とか、『カケロマンス』とか、『愛の流ケチ』とか。)にしたかったのですが、さすがに登場人物に失礼だと思いやめておきました。
いちおうサブタイトルは『My Romance』にしておこうと思います、ねっ?小泉さん!いいですよね?
→→→→→
波は今日も静かで、本当に穏やかだ。
「あっ、耳かき持ってきましたよ。」
彼女は笑顔で僕に言った。
「お願いできますか?」
「いいですよ、じゃあ、頭をこっちにして寝てください。」
僕はぎこちなく彼女の足を枕にベンチに寝転がった。
海が見える。
波の音が心地よい。
そして彼女の上手な耳かきのおかげですっかり夢見心地になっていた。
今までいろんな人に耳掃除をしてもらったが、彼女の耳かきはそれらとはまったく比べ物にならないぐらい上手で気持ちよかった。
もうほとんど眠りかけで、いや、寝ていたかもしれない。
何分ぐらい経っただろう。
彼女の「こっちは終わりましたよ。」という一言で我に返った。
「今度はこっちですね。」と彼女は言う。
僕はまだこの心地よさが半分残っていることが嬉しかった。
こんな気持ちよさは他にはない。
僕は永遠にこの時間が続けばよいと思った。
「はい、終わりましたよ。」
夢見心地の僕の頭に彼女の優しい声が響く。
「最高に気持ち良かったですよ、こんなに気持ちいい耳掃除なんて生まれてはじめてです。」
「そう言っていただけると私も嬉しいです。」
「お礼に、僕ができることならなんでもしますよ。」
「うーん、じゃあ軽いマッサージでもお願いしようかな。」
僕は彼女のまず指先からマッサージをはじめた。
腕が終わると彼女にうつ伏せになってもらい、全身を軽くマッサージした。
気がつけばすっかり西日になっていて、浜辺は黄色く染められている。
そして彼女は僕の膝枕で眠っていた。
夕方の淡い光が二人を包んでいるようであった。
「あっ、今、寝てましたね。」彼女が目を覚ました。
「別に寝ててもいいですよ。」僕は彼女の頭を撫でた。
「そう言えば、まだ名前も聞いてませんでしたね。」
僕はなんとなく呟いた。
「そういえばそうですよね、私は東川淳子といいます。」
「じゃあ、「あっちゃん」ですね。」
「高校の時の友達にはそう呼ばれてましたよ。でも、ずっといっしょにいるのに名前も知らなかったんですね。」
二人がこの浜辺にいっしょにいることに、お互いの名前など必要はない。
そこに必要なものは、彼女と僕だけ。
あとは何もいらない。
僕はこの素晴らしい時間を共有できるだけで幸せだった。
ペンションのご主人がまた「ご飯できましたよ。」と彼女を呼ぶ。
彼女はペンションに向かって歩き出した。
僕はまた彼女の後姿を見送っていた。
彼女と過ごす二回目の夜が来ようとしていた。
(つづく)
2007年07月14日
(『浜辺のベンチ』④)
けっこうこの私小説、長くなってますね。
書き出したことをほんの少し後悔してるような。
でも、今日もいきますよ。
はい、みなさん、がんばって読みましょうね。
→→→→→

昨夜、彼女と交わした会話の中で、彼女が耳掃除が得意であると言っていたことを僕は忘れてはいなかった。
「あのう、耳掃除得意って言ってましたよね?」
「ええ、よかったらしましょうか?」
「いいんですか、ぜひお願いします。」
「じゃあ、あとで耳かき持ってきますね。」
僕はちょっとあつかましいとは思いながら午後の耳掃除が待ち遠しくなった。

太陽は頭の真上へと少しずつ動いてくる。
僕は昨日の酒のせいで食欲はなかったが、世間ではお昼の時間になろうとしていた。
僕は彼女に聞いてみた。
「お昼ご飯はどうするんですか?」
「まだ決めてないですよ。」
「よかったら一緒に作って食べますか?」
「え、いいんですか?」
「いや、でも、ろくなものはないですよ。それでもいいなら、ですが。」
「いいですよ、楽しそう。じゃあ私シャワー浴びてきますね。」
しかし、僕は本当にろくな食べ物を持っていない。
キャンプ自炊ではもちろん冷蔵庫もないし、この炎天下で持ち歩けるものは限られている。
少し彼女をお昼に誘ったことを後悔した。
彼女がシャワーを浴びている間に米をコッフェルに入れ水に浸した。
この米には玄米、そして「雑穀ごはんの素」を入れて炊こうとしていた。
他には、鍋ひとつでできる「だんご汁」、そして「天ぷらそば」、あとは「とろろ昆布」がある。

彼女がシャワーを浴びて浜辺に下りてくる。
しばらくして僕はご飯を火にかけた。
彼女は楽しそうに「だんご汁」か「天ぷらそば」かどっちを食べようか、と悩んでいる。
そして、「とろろ昆布」を見ると、「あっ、とろろこんぶ、懐かしい、ぜんぜん食べてないな、開けていいですか。」と言ってとろろ昆布を口に運ぶ。
こんなもので喜んでくれる彼女は素晴らしい人だと僕は思った。

雑穀ごはんが炊け、彼女が選んだだんご汁もできた。
彼女は「かぼちゃカンパン」、紀州でどこかのおばあちゃんにもらったという美味しい梅干を持ってきてくれた。
「いただきます。」
彼女は「おいしい。」と笑いながら食べている。
僕もその姿を見て楽しくなる。
残った米はおにぎりにして、彼女と食器類を洗ってほした。
午後、太陽はジリジリと暑い。
二人は木陰にベンチを移して座る。

本を読んだり、何もせずにたまに会話をする。
それだけで十分楽しかったし、時間はすぐに過ぎていきそうだった。
彼女が僕に聞いてきた。
「今日の予定とかはなかったんですか?」
「特に考えていませんでしたね、ただこの浜でボーっと一日を過ごそうと思っていたぐらいです。」
「私も今日はここで一日何もしないで過ごそうと思っていたんです、たまたまいっしょに過ごすことができたんですね。」
「そうですね、でも楽しいからラッキーでしたよ。」

本当に「たまたま」だったのだろうか。
僕がこの旅で知り合った、あるギタリストさんならこう言ったかもしれない。
「カケロマの神様が逢わせてくれたんだよ。」
(つづく)
書き出したことをほんの少し後悔してるような。
でも、今日もいきますよ。
はい、みなさん、がんばって読みましょうね。
→→→→→
昨夜、彼女と交わした会話の中で、彼女が耳掃除が得意であると言っていたことを僕は忘れてはいなかった。
「あのう、耳掃除得意って言ってましたよね?」
「ええ、よかったらしましょうか?」
「いいんですか、ぜひお願いします。」
「じゃあ、あとで耳かき持ってきますね。」
僕はちょっとあつかましいとは思いながら午後の耳掃除が待ち遠しくなった。
太陽は頭の真上へと少しずつ動いてくる。
僕は昨日の酒のせいで食欲はなかったが、世間ではお昼の時間になろうとしていた。
僕は彼女に聞いてみた。
「お昼ご飯はどうするんですか?」
「まだ決めてないですよ。」
「よかったら一緒に作って食べますか?」
「え、いいんですか?」
「いや、でも、ろくなものはないですよ。それでもいいなら、ですが。」
「いいですよ、楽しそう。じゃあ私シャワー浴びてきますね。」
しかし、僕は本当にろくな食べ物を持っていない。
キャンプ自炊ではもちろん冷蔵庫もないし、この炎天下で持ち歩けるものは限られている。
少し彼女をお昼に誘ったことを後悔した。
彼女がシャワーを浴びている間に米をコッフェルに入れ水に浸した。
この米には玄米、そして「雑穀ごはんの素」を入れて炊こうとしていた。
他には、鍋ひとつでできる「だんご汁」、そして「天ぷらそば」、あとは「とろろ昆布」がある。
彼女がシャワーを浴びて浜辺に下りてくる。
しばらくして僕はご飯を火にかけた。
彼女は楽しそうに「だんご汁」か「天ぷらそば」かどっちを食べようか、と悩んでいる。
そして、「とろろ昆布」を見ると、「あっ、とろろこんぶ、懐かしい、ぜんぜん食べてないな、開けていいですか。」と言ってとろろ昆布を口に運ぶ。
こんなもので喜んでくれる彼女は素晴らしい人だと僕は思った。
雑穀ごはんが炊け、彼女が選んだだんご汁もできた。
彼女は「かぼちゃカンパン」、紀州でどこかのおばあちゃんにもらったという美味しい梅干を持ってきてくれた。
「いただきます。」
彼女は「おいしい。」と笑いながら食べている。
僕もその姿を見て楽しくなる。
残った米はおにぎりにして、彼女と食器類を洗ってほした。
午後、太陽はジリジリと暑い。
二人は木陰にベンチを移して座る。
本を読んだり、何もせずにたまに会話をする。
それだけで十分楽しかったし、時間はすぐに過ぎていきそうだった。
彼女が僕に聞いてきた。
「今日の予定とかはなかったんですか?」
「特に考えていませんでしたね、ただこの浜でボーっと一日を過ごそうと思っていたぐらいです。」
「私も今日はここで一日何もしないで過ごそうと思っていたんです、たまたまいっしょに過ごすことができたんですね。」
「そうですね、でも楽しいからラッキーでしたよ。」
本当に「たまたま」だったのだろうか。
僕がこの旅で知り合った、あるギタリストさんならこう言ったかもしれない。
「カケロマの神様が逢わせてくれたんだよ。」
(つづく)
2007年07月13日
(『浜辺のベンチ』③)
懲りずにまだまだ私小説は続きます。
皆さん疲れてないですか?
→→→→→

朝、テントの中で光と暑さによって起こされる。
頭がなんとなく重い。
気分もいいとはいえない。
そして、昨日どうやって寝たのか覚えていない。

砂浜に置かれた誰も座っていないベンチの上に、パッションフルーツの殻が置いてあったのを見て、昨日の夜のことが、そして彼女の存在が夢でないことだけはわかった。

しかし、ところどころ記憶が途切れている。
彼女に失礼なことを言わなかっただろうか。
夢でないことがわかった僕は、今度はそっちのほうが気になった。
時計は午前九時を過ぎていたのだろうか。
時計を持っていなかったのでわからない。
彼女の姿が現われ、こっちに向かって歩きながら「おはようございます。」とあいさつをしてくれた。
私も思い瞼を開けてあいさつをした。
「お酒、残ってないですか?」
「残ってます。」
「しんどそうですね。」
「ええ、でも大したことありませんよ。」
「あっちで泳いでますから、よかったら後で来てください。」
「はい。」
どうやら致命的なことはしてはいなかったようだ。

一時間以上は経っただろうか。
僕は彼女が泳いでいるところまで歩いてゆく。
彼女は岩に腰掛けて、「ちょっと体が冷えてきたので。」と言っていた。
彼女の座っている向こうにさらに岩場があり、僕はそっちに歩き出した。
彼女もついてくる。
ほんの僅かな、浜というには大げさすぎる、小さな空間があり、その場所で僕は泳ぎ彼女はまた岩に腰掛けた。
彼女はフナ虫を見て、「気持ち悪い。」と叫びだす。
僕は「気になるんですか?」と聞くと、「ええ、これでも都会育ちなので。」と彼女は言う。
僕は海の中から小さなウニをとってきて彼女に見せた。

彼女はそのウニを怖々と手に載せ、最初は戸惑っていたがやがて遊びだした。
僕はその姿を写真に撮る。
「ずっと撮っていていいですか?」僕は聞く。
「いいですよ。」と彼女は答える。
「じゃあ、ここでは僕の専属モデルですね。」
彼女は今度はその空間の海とは逆の斜面のほうを向き、「この空間、すごくいい。」と呟く。
「これは写真で表現できないですね。」
そこには幾重にも松やソテツが折り重なり、何とも形容しがたい空間が広がっている。
そして、彼女はヤドカリを手にのせて遊びだし、僕は貝を拾いはじめた。
二人とも子供のようにはしゃいでいた。

(つづく)
皆さん疲れてないですか?
→→→→→
朝、テントの中で光と暑さによって起こされる。
頭がなんとなく重い。
気分もいいとはいえない。
そして、昨日どうやって寝たのか覚えていない。
砂浜に置かれた誰も座っていないベンチの上に、パッションフルーツの殻が置いてあったのを見て、昨日の夜のことが、そして彼女の存在が夢でないことだけはわかった。
しかし、ところどころ記憶が途切れている。
彼女に失礼なことを言わなかっただろうか。
夢でないことがわかった僕は、今度はそっちのほうが気になった。
時計は午前九時を過ぎていたのだろうか。
時計を持っていなかったのでわからない。
彼女の姿が現われ、こっちに向かって歩きながら「おはようございます。」とあいさつをしてくれた。
私も思い瞼を開けてあいさつをした。
「お酒、残ってないですか?」
「残ってます。」
「しんどそうですね。」
「ええ、でも大したことありませんよ。」
「あっちで泳いでますから、よかったら後で来てください。」
「はい。」
どうやら致命的なことはしてはいなかったようだ。
一時間以上は経っただろうか。
僕は彼女が泳いでいるところまで歩いてゆく。
彼女は岩に腰掛けて、「ちょっと体が冷えてきたので。」と言っていた。
彼女の座っている向こうにさらに岩場があり、僕はそっちに歩き出した。
彼女もついてくる。
ほんの僅かな、浜というには大げさすぎる、小さな空間があり、その場所で僕は泳ぎ彼女はまた岩に腰掛けた。
彼女はフナ虫を見て、「気持ち悪い。」と叫びだす。
僕は「気になるんですか?」と聞くと、「ええ、これでも都会育ちなので。」と彼女は言う。
僕は海の中から小さなウニをとってきて彼女に見せた。
彼女はそのウニを怖々と手に載せ、最初は戸惑っていたがやがて遊びだした。
僕はその姿を写真に撮る。
「ずっと撮っていていいですか?」僕は聞く。
「いいですよ。」と彼女は答える。
「じゃあ、ここでは僕の専属モデルですね。」
彼女は今度はその空間の海とは逆の斜面のほうを向き、「この空間、すごくいい。」と呟く。
「これは写真で表現できないですね。」
そこには幾重にも松やソテツが折り重なり、何とも形容しがたい空間が広がっている。
そして、彼女はヤドカリを手にのせて遊びだし、僕は貝を拾いはじめた。
二人とも子供のようにはしゃいでいた。
(つづく)



さっそくやっちゃってます。